虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

環境の差なんだよねぇ

2019-01-31 08:20:45 | 社会

朝日新聞デジタルに「北大合格、道内には狭き門」という記事があった。http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20190128010500001.html

要約すると…

北海道大学は、合格者に占める道内高校出身者の割合が年々減少し、昨年の入試では過去最低に落ち込んだ。道外からの人気が高まる一方、地元出身者には「狭き門」になっている。2009年実施の一般入試(前期、後期)の合格者は、道内と道外の出身者がほぼ半々だったが、道内出身者の割合は減り続けている。昨年は32.2%まで落ち込み、記録が残る1990年以降で最低だった。

北海道高等学校進路指導協議会会長は「10年前なら北大に受かっていた層の道内受験生が、道外からの受験生が増えたことで押し出される形になっている。札幌圏以外の地域の高校では、その傾向がさらに強いのではないか」とみている。

背景に「総合入試」の導入があるのではないか。特に総合入試の理系には、獣医学部、農学部といった全国的に知名度が高い学部の進路が含まれており、全国からの受験生が増える要因になっている可能性があると分析している。交通機関の発達や格安航空会社(LCC)の増加などによって「本州と北海道の往来のハードルが下がったこと」も理由に挙げられる。<了>

人によっては、学問レベルの地域格差に映るかもしれない。そういう側面があるのは確かだが、それより問題として考えられるのは「環境格差」ではないかと考えます。

北海道など地方出身者が学力的に劣るとは思わない。ただし、小さい頃から切磋琢磨して競い合ってきた環境にないため、その能力が磨かれているとは言い難い。感覚的ではあるが、能力が100あるとして、首都圏の子どもたちは(早い段階から)80以上で推移するのに対し、北海道の子どもたち(小学生)は60程度ではなかろうか?中学・高校でその差は幾分縮まるものの、15ポイント程度開いたままだと思われる。あくまでも平均値なので、あとは個人の問題になるのだが、やはり環境因子は見逃せないと思う。

私の実体験でお話すると、子どもたち(とくに小学生)の運動指導において、身体の使い方などを指導すると、首都圏の子どもたちと北海道の子どもたちではハッキリ言って理解力に差がある。これも日頃から思考力を鍛えられているかどうかの差だと思っている。ただ情報を受け取るのではなく、自分の感覚に置き換えることがすんなりできる子たちが予想以上に多い。首都圏で活動をし始めたとき、ある程度の想定はしていたが、その想定を超えることが当たり前だったので、幾分驚いたし、アジャストする必要があった。

あとは集中力にも差があるように感じる。これは基礎的な体力(ここは重要!)やメリハリの度合い(加減)が主な理由で、これも日常からの意識や(学校や地域社会の)取り組み方の違いが差になっていると思わざるを得ません。

それと勝負事に臨む気概(気合、戦闘モード)が足りない気がします。長閑な風土がそういう人たちを醸成しているため、いざ勝負となった時に勝負弱い側面が出てしまう気がします。

反面、地方出身者ならではの良いところ(利点、長所)もたくさんあるので、そこで勝負できるようになればいいのですが…。現代の都市社会をベースとした社会制度ではなかなかそういう場が少ないと言わざるを得ません。

なので、北海道をはじめとする地方の人たちも、環境次第ではどうにでもなると思っています。しかし、首都圏のような緊張感・緊迫感はなかなか出てこないのも事実。そこをどうするか?これが大きな課題ではないでしょうか?

おそらく、自らの人生に対するモチベーションがあり、経済的な支援ができる家庭環境ならば、首都圏などにある有名な進学校に進む子どもたちが増えそうな気がしますね。

ただそうなると、もっと地域格差が広がる悪しきスパイラルが生まれ、増長されていくでしょう。ここだけは民間活力よりも政治の力の見せ処なのですが、現代の欺瞞だらけのインチキ政権(政府・役人)では無理でしょうな。


縮小ですか。

2019-01-30 06:25:00 | 文化
共同通信の記事より。

北海道室蘭市の観光資源となっている工場夜景で、目玉とされるJXTGエネルギー室蘭製造所の保安灯約1万個のうち約5千個が8月ごろ点灯を終えることが29日分かった。高さ約180メートルの煙突のライトアップは続ける。製造所は赤字に伴い4月から物流拠点となる。市はこれまで通りの点灯を求めたが、JXTGは管理が難しいとして約半数の消灯を決めた。

物流拠点化により稼働停止する設備の区画を消灯する。室蘭市の青山剛市長は「残念に思う部分もあるが、引き続き夜景観光に取り組んでいきたい」とコメントした。<了>

道内で工場夜景といえば「ここ」というほど人気が定着していただけに、室蘭観光への打撃はあると思われる。結構綺麗な工場夜景ですし、これを目当てに室蘭へ来る方も増えていただけに、観光関係者にとっては残念なニュースであろう。企業活動に依るところが大きいからやむを得ないが、北海道の現況を示しているようで寂しくなります。


懐かしの「S」マーク

2019-01-29 07:15:58 | 乗り物

日本橋で見かけた懐かしの「S」マーク。

かつての営団地下鉄(正式名称、帝都高速度交通営団)の団章である。

昨年11月の千代田線6000系の引退時にも、車体に「S」マークが貼られていたが、今の東京メトロの「M」マークより好きなんだよなぁ。

探せば都内各所に「S」マークが残されているのかも。次はどこで巡り合えるのだろうか?


無責任か?

2019-01-28 09:10:16 | 文化

今日は「この話題」に触れない訳にはいかないですよね?

アイドルグループ「嵐」が来年12月末で活動を休止することが明らかになり、昨夜会見が開かれました。

しばらくの間、トップを張り続けてきた者にしかわからない(凡人には理解しえぬ)疲れがあったのではないかと推察します。とくにリーダーには、このまま気持ちを張り続けるのが厳しかったのだろう。

何事もどこかで終わるのが世の常である。それを彼ら自身で2020年12月31日に決め、それまでの約2年、頑張り抜いていく決意がメンバーのコメントからも垣間見えました。

会見を取材していた記者からの質問で「無責任」という言葉が出たようだが、何を指して「無責任」なのだろう?

個人的には「無責任」よりも「お疲れ様」という気持ちが強かったけどね。

所属事務所や周囲のスタッフ、そしてスポンサーやテレビ局などのメディアに対する根回しができたから発表されたに違いない。そして休止まで約2年あるため、ファンをはじめとする人たちへ一定の配慮がなされていると思うのだが…。

「無責任」と質問した人の真意を問いたい。おそらく刺激的な質問を投げかけることで、メンバーたちがどう反応するかを見たかったのではなかろうか?それは質問する側にとって常套手段ではあるだろうが、あまりにもレベルが低すぎると思う。

ここからの2年は、今までの「嵐」とどう違ってくるのか?それを評価する立場ではないのだが、ちょっとだけ気になるのも正直なところであります。


蔵前国技館跡地

2019-01-27 08:13:03 | スポーツ

台東区蔵前。

最近はおしゃれタウンとして注目を集めている場所。モノづくりの街としても知られ、いろんな工房やショップも多い。

でも私にとって蔵前といえば国技館の印象が強い。蔵前に国技館があったのは、昭和59年の秋場所まで。その後、隅田川の対岸(両国)へ移転し現在に至っている。

その蔵前国技館、外観が純和風の作りで、独特の雰囲気のある建物だったという(その頃は札幌在住の小学生だから行ったこともないし、見たこともない)

ここで大相撲はもちろん、ボクシングやプロレスの興行が数多く開催された。

正式に完成したのは昭和29年。その前に仮設の国技館として使われていたらしいが、それも入れて約35年しか、この地に国技館はなかったことになる。今の(両国)国技館が完成して間もなく35年。

蔵前国技館の跡地は東京都水道局の施設になっており、国技館があったことを示すものは特に見当たらない(見つけられなかった)。場所は蔵前警察署の真向かい、蔵前橋の西詰なので分かりやすいが、何とも殺風景ではある。

もう少しどうにかできなかったのか?そう思いますね。


65年前に国技館があった場所

2019-01-26 08:29:10 | スポーツ

連日熱戦が繰り広げられている両国の国技館。

その国技館から、200m程南、京葉道路に面したところに回向院という寺院があります。

その回向院のすぐ東に両国シティコアという施設(建物)があり、ここにはかつて初代の両国国技館がありました。

この国技館は戦争時には軍需工場としても稼動したようです。その戦争に敗れた後、GHQに接収された悲しい歴史もあります。

昭和29年、国技館は隅田川の対岸にある台東区蔵前に移転。

施設(建物)は、のちに日本大学に譲渡(売却)され、昭和57年まで日大講堂として利用されました。大学の入学式や卒業式などの行事はもちろん、ボクシングやプロレスの興行が開催され、大相撲時代と同様に熱戦が繰り広げられました。

余談ですが、大相撲を廃業し、プロレスに転向した天龍源一郎の断髪も、日大講堂のリングで行い、ジャイアント馬場が止め挟みを入れました。

写真は両国シティコアのものです。真ん中に円形が確認できます。これはかつてこの地に国技館があった痕跡として残したそうです。土俵の大きさよりはかなり大きいですが・・・。

ここに国技館があったのは今から65年前のこと。さすがにこの地で大相撲を見た人は少ないだろうなぁ。

 


合理化を進める

2019-01-25 07:18:09 | 乗り物
ニュース記事より。
 

 JR北海道は、一部の特急列車で実施している弁当や飲み物などの車内販売を、2月いっぱいで終了すると24日に発表しました。
 多くの特急で行っていた車内販売を縮小し、現在は利用客の多い特急スーパー北斗の一部のみで行っています。しかし採算が取れないことなどから、来月28日ですべて終了するということです。

 JRは「必要な飲食物は乗車前に購入いただくよう、駅などで案内していきたい」としています。またJRはみどりの窓口での旅行商品の販売を、3月いっぱいでとりやめることも明らかにしました。今後はインターネットでの販売のみとし、JR東日本のサイトから購入可能になるということです。<了>

逼迫している経営状態、そして存続させるためにいろんな部分を合理化していくのはやむを得ない。より一層、合理化を進め、必要最低限のレベルまで削っていくものと思われる。

それでも10年後の見通しは立たないとされる。それだけ厳しく難しい局面に立たされていることを知る必要はありそうだ。

いずれは主要幹線以外はバス転換が有力視されているが、人口減少と利用者減少に加え、冬季の降雪や維持管理に多大な費用を要する現状を鑑みると大胆な施策を進めるのが最善ではなかろうか。

何と言われようが、生き残るためには思いっきり合理化を進めるしかない。文句がある人はたくさんいるはずだが、これらのことは地域交通全体の話なので、ひとつの事業体だけの問題ではない。政治や行政の問題でもあるのだから。


登録有形文化財

2019-01-24 08:46:00 | 文化

今月14日の祝日、都内をブラブラと歩いていたら、素敵な建物を発見しました。

場所はJR浅草橋駅の南側、靖国通りに面したところ。かつては日本橋区横山町、現在は中央区東日本橋2-16-8。この建物は玉置薬局本店(玉置文治郎ビル)といい、帰宅後調べてみたら国指定の登録有形文化財になっているのを知りました。

鉄筋コンクリート造、地上4階・地下1階建の薬品問屋店舗兼住宅で、建築面積は97㎡。震災復興ビルの一つであり、筋面タイルやテラコッタを用い、幾何学模様を装飾に取り込んだ外観は、昭和初期における建築意匠の特徴だそうです。
 
創業は明治時代。関東大震災で全焼し、昭和2年から再建が始まり、昭和4年に竣功。昭和20年3月の東京大空襲で、米軍の焼夷弾の直撃を受け半焼するなど幾多の困難を潜り抜けて、2019年1月現在もその雄姿を見せています。 
 
設計者は森山松之助(1869-1949)。森山は大阪で生まれ、東京帝国大学において東京駅などの設計で有名な辰野金吾のもとで学び、明治39年に台湾に渡り多くの官庁建築を手がけたことで知られています。
 
都内はこういう歴史的建造物が各所に残されています。現代とのミスマッチ感もなかなかいい雰囲気を醸し出しています。
 
東京都内の歴史的建造物巡りも、新たな楽しみにできますね。でもたくさんありそうだな。
 
 
 
 

販売中止

2019-01-23 08:04:30 | 文化

J-CASTニュースより。

コンビニがコーナーを作っている「成人向け雑誌」について、大手3社が相次いで販売中止を打ち出したと報じられた。

ネット上では、歓迎の声が相次いでいるが、出版界からは、「打撃は相当ある」などと反発の声が上がっている。

■女性や子供、訪日外国人に配慮と報じられる

「トイレ待ちの子供がジロジロ見てたので無くなれば良いとずーっと思ってました」
「男性以外は良いとは思わないですよね」
「女性や子供目線では不快なのでなくなれば、すごく嬉しい」

今回の販売中止が各メディアに報じられると、ニュースのコメント欄などでは、こんな声が多くの支持を集めた。

報道によると、セブン-イレブンローソンが2019年1月21日、ファミリーマートが翌22日、いずれも8月末までに原則として全店で成人誌の販売を中止すると明かした。

理由としては、女性や子供のほか、20年の東京五輪などを控え、訪日外国人にも配慮したなどとされている。

成人誌については、ミニストップがすでに、18年1月から全店で販売を中止している。千葉市などの行政からは、成人誌の表紙に「目隠し」を求める動きが出ており、こうしたことも販売中止に影響があったとの指摘も出ている。

報道を受けて「規制規制というのはあまり好きじゃない」「軒並み性描写が消える可能性がある」といった危惧の声も出たが、コンビニ各社の販売中止に理解を示す向きは多い。

「成人雑誌は専門店で買えば」「今はネットとかでも手に入る」「日用品など品揃えを増やせばいい」などと、ネット上で書き込まれている。

性的表現ある雑誌、今後出すことは難しくなる?

コンビニ各社では、雑誌や本の売り上げが減少しており、成人誌も例外ではない。こうしたことから、「どのタイミングで中止にしようか考えていたのかな」「女性や外国人云々はあくまで外向けの理由に感じますね」といった指摘も出ていた。

今回の販売中止について、日本雑誌協会は1月22日、「『成人誌』の基準があいまいで、選別方法が不明瞭であることに危惧を覚える。一部雑誌の取り扱い中止に関しては、慎重な判断を求めたい」とJ-CASTニュースの取材にコメントした。

コンビニでの成人誌取り扱いに関わっている出版社幹部は、性的な表現が載った雑誌が今後出せなくなってくるとして、「業界への打撃は相当あると思う」と取材に明かした。また、「ネットをやらない高齢者や書店の少ない地方の人たちも、とても困るのではないか」とも言う。

コンビニでは、成人向けのマークが付いた雑誌はほとんど扱っておらず、独自の判断で成人向けコーナーを作っているとされており、この幹部は、こう不満を漏らす。

「マーク付きでない雑誌を『成人向け』と言ってほしくない。こうした雑誌を取り扱わないことになると、出版界の自主規制が厳しくなって、表現の自由を侵害することにもつながると思いますね」<了>

なんでも規制する流れは時代の要請なのだろう。また多くの人が利用するコンビニなので、いろんな配慮が必要なのはわかるけど。でも、あまりになんでも規制するのは「?」ではないだろうか?あれもまた日本特有の(庶民的な)文化といえないか。

あと一般誌でも、エロ本同然の内容(かなり卑猥)のものもあるけど、あれは「OK」なのかなぁ?線引きが難しいよね。

さすがに、最近はコンビニでエロ本を買うこともなくなったが、今でもコンビニでエロ本を買う人はいるのだろうか?あれだけ並んでいるということは、人知れず売れているんだろうなぁ。

コンビニで買えなくなると、何処で買えるのだろうか?まだエロ本の自販機ってあるのかなぁ?

またコンビニ店舗における売上への影響は?他にも気になることはある。

次なる規制対象は何だろうか?


未達なのか?

2019-01-22 08:04:24 | 社会

昨年12月28日「今年限り…」でも、年賀状でのやりとりが高齢者を中心に減っているとのことを触れました。

私自身に関しても、ここ数年で年賀状が来なくなった方が増えました。決して高齢者ではないんですが、やはり時代の流れなのだろうか?

また一昨年から関東(首都圏)を実質的な拠点にしたため、縁遠くなったのも一因にありそうですが、それにしても…。

毎年、マメに連絡をくれる方からも来なくなったのはちょっと気になります。もしかしたら、未達のものもあるような気がします。もっといえば、配達途中で面倒になって捨ててしまったとか…というよろしくない理由も考えられる。

これにはエピソードがあるのだ。

数年前に、ある友人と会った時の話。

友人「今年、年賀状来なかったねぇ。どうしたのかなぁって思ったよ」私「えっ、送ったよ!届かなかった?」ということが複数にわたってあった。

また逆に、別の友人に私から問うたときにも、同様の行き違い(未達)があるのを知ったことがあった。それも複数(同様)の事例があった。

そして「郵便もあてにならないねぇ」「どうしても届けたいなら配達証明とか送り状番号のあるものじゃないと…」ということになった。

郵便業務(年賀状配達)も人手が少なく、年末年始の時期はどんな人でもバイトができる状態だと聞く。そのことで、質の低下をもたらしているのだとすれば、残念であり、本末転倒でもある。そして年賀状離れの一因に、郵便システム自体が一役買っていることになるのは何とも皮肉である。

北海道などの雪国なら雪解け後に、雪解け水に濡れた未達の年賀状が発見されることがある。

そこに私宛て、もしくは私が送付したものが含まれていないのを祈るばかりである。