虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

なるようにしかならない

2017-08-30 08:26:26 | 社会

「なるようにしかならない」

聞きようによっては、何とも投げやりな感じにも受け取れます。

しかし、自らの人生がどう進んでいくのか?を予見することは難しいことですし、思い通りにはならないのは経験則からわかります。

要は「運命を受け入れる」ということなのではないでしょうか?

思い通りにならない世界、理不尽や無常に満ちた世界で、ただ一つだけ自分の自由になるもの、それは「自分自身」。

人間は自分が何とかする以外に、何も出来ない。そこにこそ、人生(生きていくこと)の意義があると理解できる。

だから、先の見えないもの(将来、未来、希望)に向けて努力し、研鑽していくのだと思っています。


価値観の相違

2017-08-29 06:52:44 | 社会

世の中には、いろんな人がいて、社会が形成されています。

顔や姿が異なるように、今まで過ごしてきた環境やそれまでの経過には違いがあり、それが個々の人格や個性を生み出しています。

しかし、その価値観の違いによって、喧嘩別れになってしまったりすることはよくあります。

ある意味、やむを得ないことだと思っています。

さきほども言いましたが、世の中にはいろんな人がいるのです。その分だけ価値観が異なるのです。

ただ相手を尊重しようとする意識があれば、その異なった価値観を受け入れ、問題なく過ごすことができます。

できないのは、大雑把に言えば、自分の尺度に相手を合わさせるか、逆に相手の尺度に自分を合わせて自らが窮屈になるかのどちらかでしょう?

なので、初めの段階でしっかりコミュニケーションを取って、相手がどういう人なのかを認識したうえで「どう振る舞えばいいのか?」「何を嫌がるのか?」を把握していく必要があります。

私は嫌なところより、その人の良いところを意識して見るように心がけています。

どう探しても、その人に良いところが見つからなければ、自然と離れていきます。人間関係とはそういうものです。


問い詰めない!

2017-08-28 06:50:11 | 社会

芸能ニュースなど見ていますと、頻繁に浮気や不倫の話題が賑わせています。

どうして自らが選んだ(選ばれた)配偶者がいるのに、浮気や不倫をするのでしょうか?

浮気(不倫)する側の立場になって、少しだけ考えてみましょう。

理由としては「刺激が欲しかった」「夫婦関係がうまくいってなかった」などが代表例として考えられます。コミュニケーションの欠如も大きな理由に挙げられます。

よくあるのが、奥さんが旦那さんに対し「なぜ?」「どうして?」と問い詰めるような話し方をするケース。まるで警察の取り調べ(画像)か、裁判での尋問のようです。

これでは、旦那さんは精神的に窮屈に感じ、その場(この場合は家庭)から離れたくなってしまうものです。これは夫婦間に限らず、親子間などでもいえること。

話し合いやコミュニケーションは双方を尊重することが大前提になります。同じことを聞くのにも聞き方があります。

このような些細なことの積み重ねに嫌気をさし、ついにはフラフラと浮気に発展してしまうことも…。

日頃の言動においても、感情的にならず、リラックスした環境にすべく注意を払っていきましょうね。

価値観の相違については、次回にしますね。


希望者は1000万人!?

2017-08-27 07:12:53 | スポーツ

数日前の読売新聞より。

2020年の東京五輪・パラリンピックまで、あと約3年となったが、両大会でスポーツボランティアをしてみたいという人は、推計で五輪が1084万人、パラリンピックが967万人となっていることが分かった。

笹川スポーツ財団が昨年に行った調査によるもの。性別ではいずれも女性が男性よりも多く、世代別では18、19歳が最多。次いで20歳代が多かった。

今回は全国の18歳以上の男女3000人を対象にした調査。それによると、東京五輪でのボランティア実施希望率は、男性9.7%、女性10.8%(全体で10.2%)となっている。パラリンピックでは男性が8.7%、女性9.5%(全体では9.1%)だった。<了>

この記事を読んでの印象は「ホントに1000万人もいるの?」でした。東京五輪・パラリンピックという国家的なイベントというのもあるし、若い人たちのボランティアが一般化しつつあるのもあるだろうが、ちょっと多すぎないと感じた。

ボランティアに参加したい気持ちがあるのは素晴らしいことですが、希望することと実際に行動することは別の話。最近、行ったスポーツボランティアではどこでもボランティア確保に苦心している姿があるから、これを契機に上向きになればいいけど…。

画像:今年2月の冬季アジア競技大会の募集チラシ


やめさせろ!

2017-08-25 05:56:26 | スポーツ

先日のスポーツ報知より、思わずうなずいてしまった記事があった。

「今年もか」と残念に思った。なくなって欲しいと心から願った。夏の甲子園大会。両校の攻防がピークを迎えた時に観客が行う「タオル回し」である。あれ、やめませんか。

8月19日の3回戦、仙台育英対大阪桐蔭でも起きた。0―1と仙台育英が1点ビハインドで迎えた9回裏2死満塁。直前の2死一、二塁では遊ゴロでゲームセットと思われたが、大阪桐蔭の一塁手がベースを踏み損ない、チャンスが拡大していた。勝負所なのは分かるし、興奮するのも分かる。それでも観衆がタオルを回し、守備側のチームにプレッシャーをかけることには、強烈な違和感を覚える。

去年の夏もそうだった。甲子園の2回戦、東邦対八戸学院光星だ。東邦が9回裏、4点差を追いつき、なおも2死二塁でサヨナラ打を放ち、最大7点差をひっくり返すミラクル劇を成し遂げた。あの時、ネット裏に座ったドリームシートの子供たちから外野席まで、応援歌に合わせて球場全体がタオルを振り回し、東邦ナインを後押しした。

あらかじめ記すが、先日の仙台育英ナインやこの時の東邦ナインの最後まで諦めない心は、すごいと思う。立派なもので、称賛に値する。それとは全く別に、観衆が勝敗の行方に土足で介入しようとすることには、やはり反対だ。

昨夏の八戸学院光星の投手は試合後、“完全アウェー”の雰囲気に「全体が敵なのかなと思いました」と言った。本音だろう。夢舞台に憧れ、頑張ってそのマウンドに立てた球児に、そう思わせる甲子園大会であって欲しくない。

プロ野球ならばいいと思う。観衆はスタジアムで、思いのままに楽しむ権利を有する。打者は打てなきゃヤジられ、投手は打たれりゃブーイングを浴びる。称賛や非難をたっぷり背負う代わりに、プロ野球選手には高額の年俸が支払われる。ホームとアウェーで雰囲気や風景が大きく変わるのも醍醐味だ。でも、高校球児はアマチュアである。甲子園に見に行く人は応援する学校だけでなく、対戦するチームにも「頑張れ」の思いを胸に、グラウンドを見つめられないものだろうか。

背景には甲子園大会の「フェス化」があると思う。見るだけでなく、参加する。感想を投稿し、ファン同士で共感し合ったりする。それはいいことだと思う。大きな声で応援するのは素晴らしいことだけれど、「語り継がれる伝説」の証人になることを望んだ結果、プレーヤーに恐怖を与えるのはやり過ぎだし、マナー違反だ。

「タオル回し」はする方に悪気はなくても、守る選手側にとってはプレー上の障害でしかない。大会本部は出場校にこの行為の自粛を求めている。理想は来場者に禁止するのではなく、観衆が「高校球児が嫌がることはやめようよ」と自発的に考え、自然になくなることだ。

高校球児は礼に始まり、礼に終わる。応援団やブラバンもエール交換を行う。お互いがリスペクトし合い、全力を尽くす高校野球の世界に、「タオル回し」はそぐわない。(記者コラム・加藤弘士)

Yahoo!ニュースにも載っていたので、読んだ方も多いのではないだろうか?

これには同感。高校野球とプロ野球は本質的に違うもの。一緒くたにしたらいかんよ。高校野球をはじめとする学生スポーツに、ホームもビジター(アウェイ)もないのだ。公平な状況で試合をさせてあげたい。高野連ももっと厳しく規制すべきだ。


山積みされた黒い袋

2017-08-23 06:55:44 | 社会

原発事故関連のニュースで、たびたび耳にする浪江町を代替バスが走ります。

窓から外を見ていると、除染で取り除いた土などを黒くて大きな袋に入れて保管していた場所がありました。

あくまでも一時的な保管場所(仮置場)なのでしょうが、とんでもない量でした。今後どうするんでしょうか?

その汚染された土を入れるための袋が、次々に破損していることが報道されていました。これでは「何のために除染したのか?」がわからなくなります。

とにかく問題山積で、長丁場になることは明らかです。

この地域に愛着を持って、生まれ育ってきた方々には、気の毒としか言えません。

ただ個人的な意見としては、もうこの地で人々が普通に暮らすことはできないと思います。

以前のようになることは物理的に不可能ですし、リスクも高すぎます。事故から100年も経てば、環境面での影響はほとんどないかもしれませんが、現在の技術では厳しいといわざるを得ません。

もっと言えば、国がどこまでホントのことを公表しているかも不明です。何か重要なことは厳重に保管している(隠している)可能性だってあります。

あくまでも通りすがりではありますが、あの状況を目にすれば、尋常ならざる事態はすぐにわかります。

国も時間が経ったから(放射線量の数値が下がったから)といって、簡単に規制解除などせずに、慎重に見極めてほしいものです。


距離にして2㎞弱

2017-08-22 06:49:49 | 社会

国道6号線と福島第一原発がもっとも接近する場所で撮影した1枚。遠くにそれらしき建物とクレーンなどの工事機器の存在が確認できる。

距離にして2㎞弱。肉眼で存在を確認できるほどの距離。ちょうど双葉町に入ろうとする場所。

1か月前(6月下旬)に茨城空港へ行く機内でも、幸い窓側だったので、上空からその存在を確認できたが、今回は至近距離だ。

改めて言うまでもないが、2011年3月の東日本大震災による地震動と津波により生じた人類史上最悪レベルの原子力事故である。地震と津波という自然災害が起因しているが、その後の対応のまずさにより事態をより深刻にさせ、未曽有の災害になってしまった。

現地でその災害を生じた施設(建物)を見ていると、憎しみにも似た妙な感情に駆られた。

特段、あの事故によって、身の回りに何かがあったわけではないし、原発に対する特別な憎しみもないのだが、報道等により、マイナスの感情が植え付けられたのだろう。変な話しなんだけど…。

原発の存在が悪かったわけではないし、半ば偶発的にいろんなことが重なり、最悪の状況に陥ってしまった。

その事故から6年半が経とうとしている現在、現地でのこの状況を見て、何を感じ、何を思うのか?

各自、見解は異なるだろう。でもいろんなことを考えさせられるし、人間の無力さや自然の恐ろしさを痛感したのは紛れもないことです(同じことは、東北地方の震災被災地を巡った際にも感じました)。


象徴

2017-08-21 06:01:37 | 社会

画像の建物は、富岡町にある東京電力のPR施設だった旧エネルギー館です。

敷地面積は約1万㎡で、野球のグランドがすっぽり入るほどの広さがあるそうです。国道6号沿いにあり、風見鶏が付いた時計台が象徴的な西洋的な外観が特徴的です。

事故後、PR施設としての役目を終え、廃炉に向けた作業が進む福島第1原発を視察に訪れる人の受け入れ拠点となっているそうだ。それまで(楢葉町と広野町にまたがる)サッカー施設「Jヴィレッジ」が担っていた役目を、ここが引き継いでいるという。今は地元住民のほか、自治体や企業関係者、学識者など1日平均50人ほどの視察者に対応しているとか。

帰ってきて、地図で調べてみると、事故があった福島第1原発から直線距離で8㎞ほどの場所にある。この建物は、この地域に原発があることを示す象徴といえる。

「原発によりマチが潤い、原発(事故)によりマチが殺された」

そして、これから復興への長く険しい道のりを歩んでいく。風見鶏が付いた時計台が何とも痛ましく思えた。 


3.72μSv/h

2017-08-20 04:56:23 | 社会

先月下旬、3日間の関東での仕事を終え、JR常磐線を北上し、仙台で東北本線に乗り継ぎ、少しずつ北海道まで戻ってきました。

約2日間、ローカル線に乗りっぱなしで、かなりの鉄分が補給できましたが、さすがに疲れました。

途中、6年半前の福島第一原発事故で多大な影響を受けた地域も通りました。

この区間の鉄道(JR常磐線:竜田~原ノ町間)はバスでの代替輸送になります。全面復旧は2019年度とのこと。

この代替バスには、放射線量を示す画像モニターが設置されており、走行中はバスの前面に設置されたモニターで確認できます。

また安全のため、窓を開けることは禁じられていました。事情をわかって乗っているはずですが、それでも車内に妙な緊張感が漂います。

基本的に、国道6号線を北へ向かっていきます。

途中、車内モニターで3.72μSv/hを示す場所もありました。

この春、浪江町など4町村で避難指示が解除されましたが、その基準は3.8μSv/h(年間20mSv)だったので、かなりギリギリの数値でした。

バスに乗った人たちは私を含めて、そのモニターを真剣な眼差し(ある人は不安げな表情)で見ていたのが印象的でした。

おそらく場所によっては、基準数値を越していたはずです。このあたりに詳しい方に話を聞くと、10μSv/hを超える場所も相当数あるらしい。

また対象外とされる家屋の中などは、換気扇などから放射線物質が入っている可能性が高く、決して安全とは言えないでしょう。

さすがにマチに人の気配はなく、各種作業に従事する人たちと、警戒監視する警察官とパトカー。それと地域の役場の人たちがパラパラ見えるのみです。

何とも言えない気分になりました。

現地の方々には悪いけれど、日本人なら一度はその模様(雰囲気)を感じておく必要があると思いました。

普通、バスの中は会話が聞こえたり、お菓子を食べる音など、何かと物音がするものですが、このバス(車内)はエンジン音とロードノイズしか聞こえません。

以前、この代替バスに乗った知人も同様な印象だったとか。物々しい雰囲気のまま、バスは北上します。


ボールを投げる力を向上させるために・・・

2017-08-19 07:35:23 | スポーツ
17日の北海道新聞の記事より。
 
<立正大の小山特任講師が試作を重ねる>
年々、低下している子供たちのボールを投げる力を向上させるため、立正大スポーツ医科学研究室(埼玉県)の小山啓太特任講師が、独自のボールの開発に取り組んでいる。遠投力が弱い子供の多くはボールの握り方に問題があると分析し、自然に握り方のコツがつかめる楕円形にした。試作球を使った子供の約7割には効果が出ており「改良を重ねて数年後には完成させたい」と話す。
 
<8割が親指をボールの横側に添える欠点>
小山さんは旭川実業高、立正大で野球部に所属。米国大学院でスポーツ医科学を学び米大リーグでトレーナーも務めた。2009年から立正大で健康教育学などを教える傍ら、子供に野球やボールを使った運動の教室を全国で開いてきた。
教室を通じて、ボールをしっかり投げられない子供が増えていることが気になり、2年ほど前からボールを投げる3~10歳の約千人の映像解析に取り組んだ。本来、遠くへ投げるにはボールの下側に親指をつけ、人さし指などで縦にしっかりと挟む必要がある。だが解析の結果、約8割の子供が親指をボールの横側に添えていた。
 
試作球は楕円形で、直径が長い横側には親指がつけにくく、おのずと下側に回るよう誘導する構造だ。メーカーの協力で1月に最初の試作球を作り、改良を重ねている。最新の試作球の直径は縦7.4㎝に対し、横は9.2㎝センチ。また、重い方が無意識に体全体を使って投げ、より良いフォームになるため、体力テスト用のソフトボールよりやや重い150g以上とした。

試作球を埼玉県などの子供の計約600人に投げてもらったところ、400人以上の飛距離が伸びた。
「体育教材として普及させられれば」

小山さんは「外遊びの減少やキャッチボール禁止の公園の増加などで、球で遊ぶ機会が減っているためではないか」と指摘。「ボールをうまく扱うことができないと、球技が多い体育自体を好きになれない」とスポーツ離れにつながりかねないことを懸念し、今後も開発を重ねて「将来的に体育教材として普及させられれば」と話している。<了>

ジュニア期の運動指導を生業としている者としては、この記事は無意識に目に入り、じっくりと読ませてもらった。

記事にもある通り、ボールをしっかり投げられる子どもたちが少なくなっているのは痛切に感じます。指導していて多いと感じるのは腕だけで投げる「手投げ」です。身体の使い方が上手にできていないため、バランスの悪い投げ方になっているケースです。やはり屋外で存分に身体を使って遊ぶ(運動する)機会が減っている社会環境に影響されているのは否めません。

かつては、父親とのキャッチボールや近所の年長者の動きを「見よう見まね」で覚えたものですが、最近は基礎からしっかり教えるのが一般化しつつあります。

私も運動指導の事業を始めて、もうすぐ9年になりますが、我々が想定している以上にその傾向が加速しているようで「運動(スポーツ)も習い事の一つ」になってきています。

このような学術的な裏付けに基づいた取り組みは、スポーツ関連の学者・研究者の皆さんには積極的にしてもらいたいものです。そして、運動指導者が適宜取り入れ、子どもたちの運動レベルの向上につながるサイクルができればと思っています。