それは真夜中に起こる。
夜のキッチンに現れる主がいる。
それはとても小さなちいさな小指大くらいの子だと思うのです。
私がベッドで寝ている時に
小さな音を立てるのです。
新しいもの好きな子のようで
変わったものを置いておくと音がする。
来た、ついに来た。
アリエッティだ。
今日こそ、絶対に正体を見たる。
zzz・・・寝ています。
mmm・・・
あ、それは新種の果物で、「妖精のヘソ」っていいます。
食べてください、どうぞ。
持っていってください。
出て来て持って帰って。
どうぞ、ぜひ。
やっぱり柿だってバレたか。
あるべきものがないと全く別物に見える瞬間があります。
あ、毛もそうね。
常識にとらわれていると
案外だまされる。
これが常識、絶対なんだ・・・
こんな考えの副産物としてできるのが盲点。
わが家の夜、寝静まった頃にやってくる小さな妖精は
どうやら利口な子のようです。
妖精なんていない?
わかりませんよ、宇宙は広大無限なんですから。
常識など所詮人の作り上げたもの。
この柿だってビタミンC、カロテン、etc・・・
まだ人の手によって解明されているビタミンなどほんのわずか。
まだまだ未知数。
柿はね、種があったほうが私は好きです。
自然で無垢なものであるほど夢いっぱいの未知数を携えているもの。
人も自然に触れると
未知数が顔を見せ始めるものだと思います。