カプチーノノート cappuccino note

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韓国鉄道ぐるり旅③

2012-05-09 | 韓国旅行

【KORAILの改札口のこと】

きのう、書き忘れていましたけれど、韓国の鉄道KORAILには改札口がありません。

地下鉄には自動改札がありますが、KORAILには出入口しかありません。

本で読んでいて、知ってはいましたけれど、体験してみるとやっぱり日本人の私にはびっくりです。

でも、5年前には改札口がありました。

韓国のこの割り切り方、変化の早さには、びっくりします。

そのかわり、無賃乗車は運賃の10倍の罰金ということで、10人の無賃乗車がいても、1人捕まえればプラスマイナスゼロということなのかなと思いました。

改札口をなくして、駅員を減らして、自動改札機も置かなくていいとなると、かなりコスト削減になりそうです。

実際、列車に乗っていて景色を見るために席を移動しても、車掌さんは何も言わないし、ちゃんとチェックできているのかなと心配になりました。

まー、旅行者にとっては、いちいち駅員さんに「キップを記念にください」って言わなくていいので、いいシステムです。

あまり、不正乗車のお客さんばかりだと、また改札口を復活させるのでしょうけれど、みんなキップを買っているようだし…。
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ようやく、麗水の町に着いて「地球の歩き方」を見ながら、宿を探します。

それらしいホテルもありますが、ここは韓国の旅館というものに泊まってみたい。

それで旅館の並ぶ横道、裏通りを行ったり来たりして、レンガの外装のモーテルに入ってみました。

薄暗い中、窓口は暗く「チョギョー、すみませーん」と声を出すと部屋のドアが開いて、おばさんが出てきました。

「パンイッソヨ?部屋ありますか」と聞くと「何泊しますか」とか聞かれました。

「オヌル今日」「オルマエヨいくら」と聞くと「サムマンウォン」とのこと。

30,000Wって2,100円かー、安いなーと感心して、部屋に連れて行ってもらいました。

部屋の中は、韓国ドラマで家出したお嬢様が泊まるような派手なふとんのかかったベッドとブラウン管のテレビがあって、オンドルがついていました。

それから荷物を置いて、身軽になって、外に出ました。

部屋のカギはそのまま持って出ました。

まず、目指すのは鎮南館。

宮脇さんの本にも「韓国全市全線」にも出てきます。

裏通りを歩いて行くと鎮南館の裏手に出ました。

脇の道を下りて、駐車場を抜けて、門をくぐって石段を上っていきます。

最近、この手の施設は無料なので助かります。





鎮南館は李舜臣ゆかりの建物で柱がたくさんある壁のない大きな建物です。

本ではここに亀甲船が置いてあるということでしたが、ありませんでした。

鎮南館のある斜面のふもとに博物館があって、亀甲船をかたどった部屋がありました。

「これのことじゃないよなー」と思いながら、地球の歩き方の地図に載っていた亀甲船の置いてある場所に行ってみることにしました。

歩いて歩いて、どうして地図だとこんなに近くなのに、実際は遠いのでしょう。

亀甲船は突山島の突山大橋のそばにあるとのことで、りっぱな橋がありました。。

橋を渡り始めると鎮南館が見えました。

ようやくたどりつきました。

おばさんから入場券1,200Wを買って亀甲船の中に入りましたが、おじさんがいて、人形が飾ってあって、「不滅の李舜臣」に出てきた亀甲船の内部とイメージが違ってて、本当に時代考証しているのかなと思いながら、船から出ました。

どうも、個人で営業しているみたいでした。

さて、帰ろうと思うのですが、なんとかバスに乗りたい。

バス停でどのバスに乗ればいいか、経路図を見るのですが、ハングルだし、そもそもそこに載っている地名がどこにあるのか、わかりません。

そのうち、地球の歩き方の地図で麗水警察署に行くバスに乗ればよいと気づきました。

で、そのバスの番号をおぼえて、待つとバスが来ました。

いくらか、わからないので「オルマエヨいくら」と聞くと、運転手さんが「チョンオベクウォン」と言ったように聞こえたので、1,500Wを運賃投入箱に入れると400Wおつりをくれました。

「チョンベクウォン1,100W」だったのでした。

あとで、地球の歩き方を見るとバスの運賃が各都市ごとに書いてありました。

で、運転席のとなりの席に座り、前方を見ていると確かに見覚えのある街角に来て、降りる人もいたので、いっしょに降りました。

ところが、そこはかなり手前の地点で、それからまた歩くことになりました。

そのとき、バスに乗ったら、地図を見ながら今どこか、確認することが必要だと感じました。

しかし、こんなバスを乗りこなしている韓国の人って、すごいもんです。

また、鎮南館の前の道を通り、宿の方へ歩いていきます。

ようやく、宿付近に戻り、食事をしようと通りの食堂に入ると、おばさんに「何の用」と聞かれて、ちょっとびっくり。

食堂に、食事に来たのに決まっているのに…。

すると、おばさんの後ろにいたおじさんが「日本人か、ラーメンなら作ってあげるよ」と言ったので、やっと食堂が営業していなかったことがわかりました。

ラーメンをわざわざ作ってもらうのもいやだし、韓国に出発前に辛ラーメンを食べてきたばかりでしたので、そのまま、食堂を出て、近くのスーパーに入ったら、食べ物がなくて、ビールとスナックとさつまあげを買って、宿に戻って食べました。

しばらく、休憩して、今度はコンビニに行って、おにぎりとキムパッ(のりまき)とビールを買って夕食にしました。

ちなみに、この日の朝食はコンビニのサンドイッチでした。

一人旅って、食事が貧しい。つづく。

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