カプチーノノート cappuccino note

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「百日紅の下にて」シリーズ横溝正史短編集#3

2018-07-27 | 金田一耕助もの

NHKBSプレミアム放送。

明日「悪魔が来りて笛を吹く」放送を前に金田一関連ドラマがまた盛んに放送されています。

シリーズ横溝正史短編集も今週再放送をされています。

このドラマはすでにYouTubeで見たのですが、テレビで見るとまた印象が変わります。

年代的に金田一耕助が初めて登場した作品ということで、戦後すぐの東京が舞台です。

廃墟に残る百日紅の下で二人の男が語り合います。

二人のうちの一人佐伯の語る話は由美という女についてです。

その内容は今では実行したら犯罪になります。

戦争が佐伯と由美を引き離し、ようやく再会した由美は佐伯を拒絶し自殺します。

そのあと殺人事件が起こります。

もう一人の男は殺人事件の容疑者だった川地の戦友で、川地の話から殺人事件のトリックを解明してしまいます。

川地は戦死し、男は川地から、佐伯と殺人事件の話をすることを託されます。

二人の会話から殺人事件の謎解きが描かれるのですが、どう見ても殺人事件より、佐伯と由美の関係の方がおもしろすぎます。

というか、佐伯と由美のキャラクター設定が秀逸なのです。

こういうところが横溝正史の魅力なのです。

さて、佐伯に事件のすべてを語った男が別れ際名乗ります「金田一耕助」と。

明日の「悪魔が来りて笛を吹く」も楽しみです。

「獄門島」の長谷川さんでなく、吉岡さんを金田一耕助にしたのはなぜなのか、わかるといいな。

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