イザベラ・バード著 時岡敬子訳 講談社学術文庫 1998
1894年から1897年の朝鮮を旅したイザベラ・バード。
いろいろYouTubeで紹介されていましたが、いかに当時の朝鮮がだめだったかが書かれているのかと思ったらそうではありませんでした。
ただ朝鮮への慈愛がベースにある本でした。
本は長い、ひたすら長い、いっしょに旅をしているみたいな感覚になってしまいます。
ただ、地名がよくわかっていないで読んでいるので「あああそこね」みたいな実感はわきません。
そして読んでいるうちにこれは今の朝鮮について書いているのか?と錯覚してしまいます。
今の日本が朝鮮を中国やロシアの影響から引き離そうとはしていないのが不思議なことのように思えてきます。
行く先々で汚い宿しかなくて、田舎に行けば外国人の女性を見ようと朝鮮人が宿の部屋の中に入ってきて部屋がぎゅうぎゅうになってしまう。
その辺が日本ではありえないおもしろいエピソードです。
次は「イザベラ・バードの日本紀行」を読んでみようと思います。