小野寺昭金田一耕助第4作。
これでこのシリーズは最後みたいです。
「真珠郎」「仮面舞踏会」「三つ首塔」「夜歩く」をシリーズでドラマ化するなんて金田一ドラマとして、ちょっと外したラインアップだなあと思いますが、2時間ドラマ枠で金田一ものを作るなら、正しい選択だったのかも知れません。
「夜歩く女」の原作は「夜歩く」。
1978年に古谷金田一でほぼ原作に忠実なドラマになっています。
今回は1978年版のアンチテーゼのようです。
原作での不満はヒロイン八千代がものすごく魅力的なのに、ラストであっけなく首切り死体になってしまうこと。
ところが今回のドラマでは八千代さん、金田一が助けて生き残ります。
たしかにできるものなら、原作でもこんな展開が見たかった。
でも、そのおかげでドラマはなんのこっちゃになってしまいました。
八千代さんは南条玲子さん。たしかに南条さんが流行ってた時ありました。
で、原作では八千代が夢遊病を装うのは、父が夢遊病である直記に、実の兄妹なのではないかと疑わせるためなのですが、今回のドラマでは八千代は直記に襲われていることになっています。
しかも、八千代の義理の母お柳さまがいい人になってしまいました。
そんなわきの甘さだったから、これで終わってしまったのかな。
小野寺昭さんの金田一耕助は女性にもてて、優しくて、ちゃんと和服着てよかったので、もっと続編が見たかったです。
といっても、初回放送時の記憶がまったくなかった私にはそう語る資格がありません。
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