第3話の冒頭はユジンが、待ち合わせの場所に来なかったチュンサンにどう話そうか、を考えながら登校します。
①普通に「どうして来なかったの?」②怒って「なんで来なかったのよ!」③「きのうはごめん。わたし行けなかったの」このシーンだけで、ユジンの優しいところや、考えすぎてしまう性格がよく出ています。
本当にうまい作りのシーンです。
しかし、チュンサンは登校せず、クラスメイトはみんな泣いています。
この自分だけ知らない何かが起きている恐怖・不安はチュンサンの死という知らせにより、現実になります。
放送部のみんなで湖に集まり、チュンサンのお葬式をします。
チェリンの「あんたのせいでチュンサンが死んだのよ。あんたに会いに行く途中で死んだんでしょ!」という言葉がユジンをさらに悲しみの底へ落とします。
悲しすぎて泣くこともできなかったユジンは家に届いていたチュンサンのカセットテープを聞き、涙があふれてきます。
10年後、ユジンはどこか影のある寂しげな大人の女性になっています。
そして、チュンサンそっくりなミニョンに出会います。
ミニョンはチュンサンの持っていた影を持っていない明るい軽い感じの人物です。
10年前のユジンとチュンサンの関係がまったく逆になっていることがわかります。
10年前にユジンがチュンサンの心を開こうとしたように、今度はミニョンがユジンの凍りついた心を融かそうとするのです。