第4293話 青い炎

2024年12月26日 08時00分00秒 | Weblog

初めての喜志祐介

「天使の囀り」(第4262話)を読んで

喜志祐介の作品を読むと、私も

ちょっとは賢くなれるかな? を抱き、

「青い炎」

 

好青年・秀一は 家族を守るため

殺人(完全犯罪)を企てる。

ウィットに富んだ会話ができて

成績もよく、正義感にあふれ・・・

輝かしい未来がある若者だけに、

幾度となく 別の道、

光の道を歩んで欲しい思いに駆られ、

つらかった。(母親視点)

 

殺してしまった・・・・・・

 

時間を巻き戻すことはできない。

秀一が 失っていくものの多さ。

負の連鎖。

自然に訪れた死でないからこその

不自然。

 

完全犯罪などないのだと

犯行前に思いとどまれていたら・・・

不思議なことに、

殺害後、秀一を見守る気持ちの中に

怖さが入り乱れるのは、やはり

境界線を越えた者への防衛反応か。

 

読みながら 私の一番の恐怖は

秀一の自死。

生きてさえいてくれたら!(母親視点)


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