第130話 相手の懐に入り、懐から引き出す法

2006年08月06日 15時09分28秒 | Weblog

宝石を見せていただく時、店員さんが手袋をつけて取り出して下さるのですが、
その白い手袋が真っ白でなくうす汚れているのを見た時、買う気が失せたのを覚えています。
婚約指輪探し、唯一の選定に大きく影響したのは最後、「人」だったような気がします。

彼と一緒に選びにいくと喧嘩になるので、私一人で探していたのも原因があるかと思いますが…
店内には私ひとり、何かに追われている忙しさはないような状況なのに、
指輪をとり出していただく時、店員さんから面倒臭さを感じた時、
「私ひとりで決定できない問題ですので、検討します」と購入にまで及ばなかった時の店員さんの豹変…
企業は人なり。たった一人のその方で、お店のイメージが変わります。
他店なら、他の店員さんなら…との思いもありますが、再び訪ねることはありませんでした。
たった一人が店のイメージになる怖さを感じました。

最初に訪ねたお店に再び参りました。
以前接客してくださった店長さんがお休みだったので、別の方が対応して下さいました。
取り出して下さるんですけど、どうもその日は宝石が見にくい…
並んだ指輪を見比べたいと思い、自分のところに寄せても、すぐに遠ざけられます。
しばらく、ひきよせては戻されを繰り返しているうちに、妙な不快感が…
あ、私は信頼されていないんだ…取り替えられたり、盗まれたりすることを警戒してのことだと気づきました。
確かに高価なもの…お客様のすべてを信頼し、高額な宝石を並べる危険を回避する姿勢もわかりますが、
わかりやすい不信ではなく、
店内にいるもう一人別の方が彼女をサポート(私を監視)する位置に立つとか、
見えないよう防犯カメラを随所に設置する(実際あると思いますが探すと余計不信者なので)とか、
不信感はあくまでさり気なくが望ましく…。
私は店長さんの対応と比較せずにはいられませんでした。

店長さんも、私の元を離れる時はもちろん宝石たちと共に移動し、無防備におくということはありません。
そこに一言のあるなしや、信頼のあるなしが、不快を感じた若い定員さんとの違いです。
あくまで売り手・買い手の立場の範囲内で、つかの間の信頼関係…でもいいのです。
うまい!
そこが店長さんの店長さんたる所以、経験値でしょうが、売り手の人柄、気持ちいい雰囲気すべてが指輪に輝きを加えます。
店長さんの来店日、彼と二人で訪ね、購入を決めました。

最終的にエンゲージリングは彼が私に贈りたいといったデザインです。
彼がエンゲージは私(彼は自分のことを私という)の思いが通ったので、マリッジは好きなものを選んでいいと…
でもこのエンゲージにあうマリッジとなると?…結果、結婚指輪は30秒で決めました。
お店を出てから、彼が今回は早く選んでくれてよかったと(※後日談参照)
「でかした」とお褒めの言葉をいただきました…折り合いをつけながら進もう?結婚生活!

コメント (8)
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第129話 虹色の石

2006年08月06日 15時06分56秒 | Weblog

生まれて初めて男性から指輪をいただきました。
週末、彼が仕事中、指にはエンゲージリング。彼を想いながら過ごします。
彼と喧嘩した夜、指輪をつけます。穏やかな気持ちになります。
ブログを書く時、指輪をつけます。行き詰まった時みては綺麗…感動が創作エネルギーをかきたてます。
きっと病院に検査結果をききにいく日、指輪をつけていくでしょう。お守りです。

光を集めて、虹色に輝くダイヤモンド。
この石に込められた彼の想いの効力でしょうか…指輪をつけると、左手に女らしさが宿ります。
少しずつ指輪の重みに慣れてきましたが、いまだ感覚がつかめず、何かによくぶつけてしまいます。
しまったぁ…
指輪をつけた時はいつもより静かに鞄の中の物をとります。
大切なものがあると、丁寧に生きることができるようです。

指輪には、to YUKA。
彼から「私へ」という思いと、「私と」共にという思いが込められています。
結婚式当日、花嫁さんが綺麗なのは虹色の石を穏やかに見つめ、その美しい輝きが瞳の中に残るかもしれないな…
気がつけば、結婚式まであと○○日?
準備期間不足ゆえ髪の毛は伸び悩み、いまだ短く、今日から毎日、夜ごと指輪を眺めたとしても、果たして式までに綺麗になれるのか…不安です!

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