第132話 不自由な肥やし

2006年08月14日 12時15分36秒 | Weblog

旗揚げを決意した時、第3回公演を行ってやっと劇団を立ち上げたといえるのではないかと、
とにかく3本! を目標にしてきました。1年に1度のペースで公演を行ってきました。
両手にあまるほどですが、カプチーノの公演を期待して下さる方がいることを知り、
その気持ちに応える為にも、自身の達成感の為にも、女はこれだからなんていわれたくなくて…も、
式までになんとか公演ができないかと画策しましたが、
どうしも式の準備と公演の両方を抱えて歩くことができません。
「年内のカプチーノ第3回公演は難しいと思います」と、答えては「気長に待っています」と
いって下さる人のあたたかさにまた気持ちが揺れ、定まらない第3回公演を思う日もあります。

人と向き合って生きていくとは…

自分の悲しみを誰か好きな人に打ち明けることができれば、
その時、悲しみはほとんど消える(アベル・ボナール)
その人、一人の存在の重さに思いとどまります。
仕事と家庭の両立の上の創作活動です。これからは彼の許可と協力が不可欠となります。
私の場合、1本のお芝居を仕上げるのに1年もの時を要してきました。
今までのやり方では彼に迷惑がかかります。家庭と体を壊さないペースで、
できる方向に新たな活路を探さなければなりません。

二人が同じ方向を目指して歩んでいく…

第3回公演はその時に成るのではないかと思います。申し訳ございません。
公演という形での舞台発信はできませんが、ここ、ほころびで随筆電信できます。
人事異動や結婚と転機が重なりましたが、生活の実感を綴るほころびに新たな拡がりが生まれました。
経験すべてが、創作にいきるものと信じています。
かけがいのない不自由さは芸の肥やしと、動けない時は吸収していこうと思います。

※ちなみに、遅筆な私はほころび茶話んを1話書くのに、平均4.5孤独時間かかります。
二人暮らしになったら、いつ、どこで、この時間を捻出するか!…そろそろ早起きの練習?

コメント (2)
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