第409話 福袋

2012年01月05日 11時08分12秒 | Weblog

マンションに住めば、一軒家に憧れる。
友人に持ち家のよさをきけば、マンションの方が楽だとアドバイスを受ける。
が、夢のマイホームとやらに興味津々。行ってきました住宅展示場!
新春に、いい夢 見ました。
新築戸建ての広さ、収納力にうっとり・・・だったのだが、興醒めの出来事が。

駐車場に停められた車、後部座席いっぱいの福袋!
福袋を置いては、また、会場へ走っていく。 まだ福袋を?
家の前では「福袋、ありますか?」と確認してからアンケート記入。
同時に入室したものの、すぐにその一家は出て行った。 福袋のために?
自動販売機では釣銭口にお金が残っていないかだけを確認する大人。(買うわけではないらしい)
センター受付のテーブルには、
虚偽の記入が発覚した場合、しかるべき処置を講ずる場合がありますとの警告が。
主人が「福袋(来場記念品)目的のためだけにデタラメな住所を書く人が多いんだな。
そんな人が増えると、今後どんどん福袋の質が悪くなるだろう」と。
日本という国は本当に豊かなのだろうか・・・

秋に信貴山のどか村に行った時のことを思い出す。
ピーマン、カゴいっぱいで150円と大特価。
私が最初にすれ違った方は、カゴに平たく一杯。(常識レベル)
次にすれ違った女性のカゴを見て、目を疑った。よくぞそこまで・・・こぼれんばかりに山盛り一杯。(非常識レベル)
私と息子が見にいくと、もうピーマンはほとんど残っていなかった。
あの時も思った。豊かさってなんだろうと。
ここに来た子供たちのためにと愛情込めて野菜を育ててくださったに違いない。
支払うお金は単なる野菜の価格ではない。
普段目にすることのない野菜がどう生るのか?を見、
収穫する喜びを体験させていただく料金も含まれている。
新しいお客がピーマンの収穫にやってきた。
ピーマンがほとんど残っていないこの状態では、カゴいっぱい見つけることなど無理であろう。
主人が「あんなことをする人たちがいれば、今後、入園料だったり価格だったり単価をあげなければ賄っていけないだろう」と。

すれ違った女性は母親であった。
子供は親の言うようにではなく親のしたように育つ、らしい。

コメント
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