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第515話 ボタンのかけ違い

2012年12月07日 23時01分29秒 | Weblog

園の駐車場手前で前の車が停まった。
そこからだと駐車場の空きがあるかどうか見えない位置、
右折(駐車場のある方角)の指示もなし、
お迎えを急いでいた私はこの2点からその車を(同じ目的地の車だと思わず)追い越し、
駐車場内を見ると満車。だと思った瞬間、タイミングよく一台の車が出た。
そこに入れるところで、サイドミラーに光る右折の合図。
もしかして、私、順番を抜かしてしまったのかしら?
動揺しながら入れた私の車は空いたスペースにうまく入りきれておらず、
思いきりバックしてやり直したいが、後ろには先の車。
クラクションを鳴らされ、焦る。
逃げ場なく、短く前後走行を何度も繰り返し、なんとか駐車。

息子と共に車に戻ると、先ほどの車の主に声をかけられた。
「順番抜かし」の罪である。
右折の指示が出ていなかったので追い越したことを説明すると、
右折の指示を出していたという。
勘違いとはいえ、気づいた時すでに遅し。
運転が下手であの狭いスペースではどうしようもなく、あぁなってしまったことを
とにかく謝罪。
先の車の主は息子と同じクラスのママで、
去り際、息子のお友達の「K君のママ、順番抜かしたん?」の声にガツンとやられた。
知らず知らずのうちの罪。先方の怒りと後味の悪さ。子供を前にしての話。息子の悲しみ。
落ち込みながら、正しさについて考える。
吉野弘さんの「祝婚歌」を思い出す。(以下、思い出した抜粋部分)

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい

もし私が逆の立場なら? いうのか、いわぬのか。いうなら、どういう風につたえるべきか。
そして、もし私がやり直せるとしたらあの時、どうすべきだったのか?
同じ過ちを繰り返さないよう自分なりの答えを出しておく。


コメント (2)
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