(前話の流れから)
そう来たか!の意外性と言えば、漫才である。
私は漫才で繰り広げられる「裏切り」が大好きだ。
この裏切りとは、この場合こうくるだろうなという予想に反するズレを言う。
余談だが、漫才師はNON STYLE (漫才コンビ名)や銀シャリ(漫才コンビ名) が好き。
ひとつの状況設定に対する無数の拡がり(バリエーション)、
予想もつかない展開(ボケ)と修正(ツッコミ)、
繰り返し(スピード)、韻(リズム)、言葉の選択(センス)によって 醸し出す笑い。
勢いだけでなく、空気感だけでなく、ネタと間が命の漫才。
残念ながら息子は黙っていてもモテるタイプではない。
息子には人間観察力と演技力を駆使した対話力を漫才から学び、
将来、トークにて嫁をゲットして欲しいと願う。
「見て。あの人、めっちゃ ふくらんでる」
「太る」ではなく、「ふくらむ」チョイス。
確かにその方はとても大きく、ふくよかを越えていたが、
その風船のような言い回しは大変申し訳なく、子どもの無邪気さに焦る。
「あの人、めっちゃ たるんでる」
さて、これはいったいなんの話でしょうか?
正解は・・・温泉で見たご年配の方の おっぱい。
「たれる」ではなく、「たるむ」チョイス。
子どもの言葉(選択)は面白く、ここに記録せずにはいられない。