久しぶりに プチ・ホテルジャンキーシリーズ。
ホテルでも旅館でも利便性がよいというのは、
集客力に大きく影響するものと思われるが、
利便性が悪いというデメリットを
どのような工夫でプラスに転じているか興味があった。
つまり、ピンチをチャンスに変えるサービスを学びに行く企画。
私の住んでいる町から「熊野倶楽部」までは高速道路を使用しない形でいくのだが、
距離に比して所要時間がかかる。
宿に着くと駐車場からフロントまで遠く、随時送迎バスが運行しているほど。
同じ建物内にお食事処と大浴場もないので
大浴場に行くにも送迎バスの利用という距離間にある。
我が家は、真冬のお正月に宿泊。
寒い中、大浴場まで遠いな・・・と思うが、
大浴場に行くと牛乳引き換え札というのが用意されており、
バスに乗っていくことに。(工夫その1・特典)
浴衣に羽織る茶羽織が厚手のキルティング加工が施されており、
あったかい。(工夫その2・防寒対策)
最初は遠い印象からバスを利用したが、
満天の星のもと、広大な大地を歩く心地よさも感じられ、
バスの利用をやめていつの間にか歩いている。
この非日常感が不便さから何もないという贅沢に変わる。
立地条件ではなく、中身が肝心。(特に「食」)
お食事処に行くまで寒がっていた私だが、
食後、満たされた気持ちの中、足取りも軽くなる。
お部屋の広さ、食事の美味しさ・・・コスパのよさに大満足。
お正月の利用だったので
熊野古道を巡るツアーやものづくり教室など開催されていなかったが、
普段は体験できるメニューも色々用意されているらしく、また行きたい。