和菓子「まつがさね」
「襲(かさね)は 平安朝の美意識が生んだ
色の組み合わせのこと。
みどりが 冬も色を変えぬ 松の葉のめでたさを
むらさきが その影をあらわす という」(引用)
松の葉影が、紫色に見えるとは!
なんという 日本人の審美眼。
(「 」内・引用部分は)『和の菓子』より
高岡一弥(著)・高橋睦郎(著)・与田弘志(写真)
雪の結晶を模した 和菓子。
「顕微鏡など存在しない昔から
古人は雪の結晶が六角形であることを知っていた」(引用)
なんという 審美眼。
ふじの花を和菓子にすると、こうなるのか!
「日本の伝統的美意識が生んだ はなやかな抽象性」(引用)
と称される所以。
和菓子のテーマと完成品に うなる。