我が国には、世界に卓絶する工芸の伝統があります。
伝統は、生きて流れているもので、
永遠に変わらない本質を持ちながら、
一瞬もとどまることのないのが本来の姿であります。
伝統工芸は、単に古いものを模倣し、
従来の技法を墨守することではありません。
伝統こそ工芸の基礎になるもので、
これをしっかりと把握し、
父祖から受け継いだ優れた技術を一層練磨するとともに、
今日の生活に即した新しいものを築き上げることが、
我々に課せられた責務であると信じます。
以上、毎年恒例「日本工芸工芸展」の趣旨 より抜粋
日本人の 手先の器用さが失われつつありますことを
危惧する思いもあって
第69回展(令和4年度)を鑑賞して参りました。
この生活の美を、道具としての美を
心から守りたいと願うのであります。
※自分より年上の方が新人賞を受賞されておりますのを
拝見いたしますと、姿勢を正してしまう嬉しさがございます。
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