いっぴきの でんでんむしが ありました。
ある ひ、その でんでんむしは、
たいへんな ことに きが つきました。
「わたしは、いままで うっかりして いたけれど、
わたしの せなかの からに だれもが うっとりするような
うつくしい もようを えがくのは どうかしら。」
でんでんむしは、だれよりも めだつよう からに
にじいろの もようを ぬりました。
この よろこびを どう したら よいでしょう。
でんでんむしは、おともだちの でんでんむしの ところに やって いきました。
「どう? すてき でしょ。」
と その でんでんむしは おともだちに いいました。
「なんですか。」
と おともだちの でんでんむしはききました。(明日につづく)
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