明るい方に入りたくて、私なりに必死だったが失敗に終わることが多かった。
「あの頃」という層の厚さに体当たりを重ねては、領域を侵したことを反省し、
反省しすぎて自己嫌悪、存在への自信は消え失せ、やがて動かなくなっていく。
不意に何かの拍子に話しかけられても唇が震えてうまくこたえられない。
口をひらくと涙があふれそうだった。
それでも存在を認めてもらいたくて、下向きに懸命だった。
いや、仕事なのだから、懸命を当たり前のこととして。
だがそんな思いに反して、私は怒られる。
人と比較され、「就業中は別の事を考えず、貪欲に仕事に打ち込むようにと」
その評価は私の事実とは異なる気がした。
謂われなきことと震えるも、時の力の前で反論することもできず、飲み込んだ。
さらに何とか認めてもらいたい一心で取り組んだ。
比較されれば比較してしまい、腑に落ちなさゆえに飲み込んだ言葉が溜まっていく。
「プライベートで何があったかは知らないが、職場で見せるのはどうか」など、
社会人としての常識を問われる。悪循環だった。
当時は今よりも在社時間が長かったので、20代、職場が私の世界の中心だった。
プライベートではない。悩みは世界の中心にあった。
はき出せない思いで体がつまっていく。帰り道、暗闇の中でよく泣いていた。
勤め始めはまだ実家だった。泣いた顔で家に帰れず、遠回りして家に帰った。
一人暮らしを決意した裏には両親には見せたくない泣き顔があった。(表は4/1付第11話参照)
気分転換が下手で、情緒不安定、発汗、息ができなくなったり、
生理がとまらなくなったり、腹痛に悩まされた。痛みにもがきながら、
蛙、大海目指して飛び出すことを、決めた。
(劇団カプチーノHP、一番上の黄色のボタン劇団誕生に繋がります)
※長々とマイナスの形、申し訳ございませんでした。次回よりやっとプラスに つづく。
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