第442話 いい塩梅

2012年06月08日 07時07分39秒 | Weblog

本日は、育児休暇中に通っていた「母乳育児相談室」の話。
私が母乳マッサージの施術を受けに幾度となく足を運んだ場所。

産みの苦しみという山を乗り越えたら、次は、おっぱい。
母乳の出が悪い、乳首が切れる、乳腺炎など胸のトラブルに悩まされる。
出産時の痛みと比べたら・・・と言いたいところだが、痛いものは痛い。
耐えがたき痛みに助産師さんを訪ねた。

母乳マッサージを受けたのだが、最初の助産師さんは、マッサージ自体が痛い。
次に出会ったのが、母乳育児相談室(桶谷式)の阪本ミサオ先生。
痛くない。施術前より施術後、明らかに軽くなる。楽になる。
最初の助産師さんとの違いはなんだろうか・・・力加減か。
最初に受けたマッサージは、力があり、均一に強かった。
阪本先生のマッサージは、軽やかだが、的確にツボを押さえていた。
80歳を過ぎた先生のマッサージは、これぞ職人技、いい塩梅なのである。

私は先生の虜になり、次回の予約を入れた。
先生の予約ノートはいつもぎっしり埋まっている。
ご高齢もあって、相談室は毎日開けていない。
先生のペース(先生の通院日やご予定)にあわせて、施術可能な日が限られている。
20分程度の施術であるが、初診は5千円、次回から3,500円。
(だったような気がする。記憶が定かではない)
極上マッサージを受けながら、先生の表彰状を見つめる。
このお歳で、この収入・・・手に職の強さを見た。
女性ができる一生の仕事・・・私も勉強しようかなと馬鹿なことを思いながら寝そべっていた。

当時、車の運転ができない私にとって赤子連れでの遠方通院であったが、
結局、育児休暇があけるまで定期的に通った。 いい塩梅というと、先生のことを思い出す。

※突然、おっぱいの話をなぜ?
実は、職場で「いい塩梅」を感じたのだが、
主人から「息子のこと、職場のことなど特定できるような話は書かぬように」と言われている。
なので、自身の経験に落とし込んでおっぱいの話に変換した、というわけである。


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