ひとつの素材をどう料理するか
同じ素材でも味付けを変えるだけでまったく別もの、
飽きのこないもの となる。
ということで、一粒で3度美味しい「鈴虫寺」話に挑戦。
(鈴虫寺3部作は第1445話、第1447話、第1448話)
最初に鈴虫寺を訪ねたのが、私がまだ働く前、大学4回の頃。
働いたのちに伺う鈴虫寺はひと味異なり、
今回訪ねて思うのは、人気のあるお寺とないお寺の違い。
わらじを履いたお地蔵さまがいらっしゃる、
一年中 鈴虫の音色をきくことができる という「他との差別化」
正式名称は、妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)だが、
その特徴が愛称となって親しまれる「愛称(別名)化」
思いのままに参拝するのではなく、
鈴虫説法をきいてからお参りするという「システム化」
このシステムにのっとる形で 訪ねてすぐ入ることができず、
受付前で並ぶ、行列ができる を生む。
鈴虫説法があることで お寺(建物)と参拝者の関係ではなく、
人と人、コミュニケーションを介する関係の「親密化」と
知ることで よりその効果を信じることができる「有り難き化な」
四季折々、変わらず鈴虫の音色をきくことができる環境整備に
28年もの時を要したというが、
その甲斐あっての繁盛・・・否、ご盛況ぶりである。
話は大きくそれるが、「電子レンジ」という名詞から生まれた
「チンする」という動詞の普及率に私はいたく感動している。
別名がある浸透力・・・あなどれない。
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