第1020話 伝える気持ちと伝わる思い

2015年07月10日 06時17分39秒 | Weblog

いじめによる自殺。

担任との「生活記録ノート」に記された思い。

思春期に 親に言えないことでも第三者になら言えることもあろう。

間接的な方がよいことも確かにあって、

気持ちを知るのに交換ノートという手もあるだろうが、

把握した内容によっては、直接本人と、または保護者と

どこかで会って(対面で)話をする機会を持たなかったのか が気になっている。


綴られた文字だけだと、どれほどの深刻さなのか伝わらないところがある。

この言葉は軽く発せられたものなのか、重い響きなのか、

心からの言葉なのか、たまたまそういう気分だったのか・・・

言葉だけで伝わる情報は少ない。 

だが、そこに視覚情報が加わると異なる。

伝える気持ち(言葉)と共に、伝わる思いを感じられるからだろう。


時に孤独を感じ、自分には味方がいないと思ったとき、

群集の中ではより色濃く孤独を感じ、辛いことであろうと思う。

最後の「明日からの研修」 は・・・と思う。

今となっては・・・なのだが、

借りにその言葉を選択したのであれば、一緒に、とか、そばに、とか、

そんな特別な自分の居場所が添えられてあったら・・・

と思わずにはいられない。


ノートの記録が途絶える前段階で

私であれば、この段階で生徒に声をかける。

この段階で親を呼び出すフレーズがあるように思うのだが・・・

生徒の深刻さもだが、先生の親身さもあの返信コメントだけだと把握できない。

すべてを間接的な媒体(携帯等)を通じて完了させるのではなく、

やはり直接会って話すことの重要さを思わずにはいられないのである。 





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