第973話 唯一無二

2015年05月09日 02時17分05秒 | Weblog

ここのところドラマもニュースも 情報のリサイクルが多くて 面白くない。

唯一無二の対象者を時間をかけてじっくり追っていく ドキュメンタリーを見る。

「奇跡のレッスン」を見て、教育とは? を考えながら

久しぶりに「ヘレン・ケラー」を見たいと思っていた時、

「見えず聞こえずとも~夫婦ふたりの里山暮らし~」(NHK) のタイトルが目に留まる。


丹後半島に住む 梅木好彦さんと久代さんご夫婦のドキュメンタリー。

久代さんは、目も見えず、耳も聞こえないのだが、

2人は互いの手に触れ、その動きと形で気持ちを伝え合う 「触手話」(初めて知った) によって

心を通い合わせる。

久代さんが、手の感覚を頼りに 好彦さんにお弁当を作るシーンから涙が止まらない。

手のひらで これだけのことを感じることができるのか・・・

手のぬくもりで これほどの思いを伝えることができるのか・・・

久代さんの明るさが、好彦さんのやさしさが沁みる。

寄り添って共に生きる を体現しているお2人の姿が始終あたたかい・・・


「プロフェッショナル 仕事の流儀 清掃のプロスペシャル」 (NHK) で

新津春子さんを見た時も 涙が止まらなかった。

芸能人でも有名人でもない普通の人を 時間をかけて追っていく。

追っていくと、普通の人が決して普通ではないことを感じる。

市井の人々の人生を覗き見ることができる ドキュメンタリーが今、熱い。


  


 




 

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