第166話 覚悟

2008年08月10日 22時47分03秒 | 子育て・「おママごと」

朝お別れの時、息子は泣かなくなった。
慣れたのではない。
私と目をあわさず、下向きに憂う。
覚えたはずのバイバイもしなくなったな・・・
ならし保育最初の頃のように泣いて欲しい。
大泣きすれば、先生に抱っこしてもらえるではないか。
泣くことで発散できるではないか。
泣いてもいいんだよ。

働き始めて、朝から晩まで一日のほとんどを息子と離れて暮らすこととなった。
この事がどれほどこの子に影響を与えるのか?
デメリットは? それを上回るメリットは?
共働きへの迷いを吹き飛ばすことのできる学説はないものか?
専業主婦、ワーキングマザー、共にあるメリットデメリット。
性格も環境の違いも絡んでくるから断定の仕様がない。
子供を預けて働くことへの罪悪感・・・
女性の社会進出がまだまだ過渡期であることを感じずにはいられないこの葛藤。
私にできることは?
復帰前、私にとって働くことの意義をもう一度考えた。
共働きが子育てに悪影響を及ぼすことはないといえるよう努めようと誓った。

迎えに行くと、耐えていた思いが私への怒りに変わる。
抱き上げた私の右肩を噛む。
話しかけても笑ってくれない。
息子の強張りをどうほぐせばよいのか?
抱くことにした。
帰宅すれば息子のグズつきはひどくなるし、私も家事をしたくなる。
帰りは時間に追われないので、歩いて帰ることにした。
息子はベビーカー嫌い、抱っこ紐嫌い、スリング嫌いときている。
素手で抱きながら20、30分の距離を歩く。途中、坂道あり。
息子と荷物(登園バック一式)に息があがって歌うことも語りかけてやることもできないが、
道すがら、息子の心がゆっくりとけていくのを感じる。
なら、この方向でしばらく頑張るか。
共働き生活開始、試行錯誤に四苦八苦。
できることをできる限りする(だけで、精一杯)

追伸。猛暑の中抱っこして帰るのも、夜中2時間明け方1時間おきの夜泣きに対応しての出勤ももうそろそろ・・・できる限りしたと思うんですけど~


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