主人は兄弟の次男、私は姉弟の長女という組み合わせ。
私が弟を見ながら男の子ってそうなんだ(前話・第358話参照)と学んでいるということは、
弟も私を見て、女ってこんな生き物なんだと現実を知ったであろうと思われる。
弟は月の満ち欠けを見るのがうまかった。
訳もなく私がイライラプンプンしていると「お前、今日は・・・」など見透かされる。
あ、バレたかと笑ってしまい、尖っていた気持ちが丸くなる。
そのせいなのだとわかってくれていることに女性は弱い。
精神状態だけでなく眠気や食欲、お肌にまで影響するのだから、
月の満ち欠けを制する者、気をよむ者は女性を制するのではないかと思う(笑)
ところが、主人は男兄弟で育った人。わからないのだ。
そのせいなのだと流せず、言葉通り受け止めて喧嘩に発展する。
女性に対して、優しさや穏やかさを求める幻想も男兄弟ならではないかと思う。
その点、風になびく姉の下着を目の当たりにしてきた弟は、
女性の激しさや大胆さを理解している。
主人には女性はこうあってほしいという理想像がある、あまり崩してはいけないのだと
実家の私より控え目に生きている(笑)
結婚してから男性がモテるのは、女性の現実を知ったうえで対応できるからではないかと思う。
女性の話はきいておけばいいのだとわかる。
ただきいているだけでも女性は包容力と解釈し、ほろっときてしまう。
男性がきく苦痛を忘却で防御しているのだから、
女性としては「今、私がなんていったかわかる?」とか「あの時のこと、覚えている?」
などとテストしない方がいい。
ここはきいているフリという彼の思いやりを大切にしたい。
両家顔合わせの帰り道、うちの両親がお義父様の何気ない一言に憤慨していたことを思い出す。
きっと主人の両親は嫁を迎え入れる立場しか経験していないので、
育て上げた娘を出す女親の気持ちがわからなかったと思われる。
これが手塩にかけた娘を出す側の親の気持ちなのだと私は父の怒りに愛情を感じた。
孫が生まれて、どちらかというと女方の両親の援助が大きくなるのは、
きっと嫁いだ娘の、子供であるからだと思う。
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