第149話 考える葦

2007年05月13日 11時16分21秒 | 嫁ぐ・「花嫁はブライダルプランナー」

常識、正式・・・オリジナルに拘れば拘るほどに、その行く手を阻むルールが既存する。

招待状の差出人名は親の名前が正式である。
正式であることに加え、
招待客に親の知人が多い、結婚式の費用を親が負担、または、親に援助してもらっている
などの意味合いもある。
結婚式は自分達の手で、両親をも招待する形にしたい・・・
そんな思いで私たちは差出人名を自らの名で、責任を負うことを決意した。
招待状は縦書きが正式である。
招待状のデザイン、チャペル式という挙式スタイル、披露宴会場の雰囲気など、
横書きの方が当日のイメージを伝えることができる気がする。
文面も温度を重視し、
皆様に見守られて、新しい第一歩を踏み出すことができれば・・・
という自身の思いをダイレクトに伝えることができるものを選んだ。
差出人名が新郎新婦でも・横書きでも・口語体でも問題はないが、
カジュアルになるらしい。どうすれば礼をつくせるのか・・・
→ 招待状に手書きで一筆添えることにした。
主賓や上司の方々にはこの手書きの文語体添え文で礼を尽くし、
友人・知人には、統一文面では表せない自分達の思いを個々に宛てた。

披露宴招待状に同封する挙式への参列依頼。
神前式と異なり、せっかく参列者窓口の広いチャペル式を選択したのだから。。。
私たちがこの式場で!と決めたチャペルの美しさを見ていただきたいから。。。
できるだけ多くの方々に・・・との思いに反して、
主賓の方には披露宴のみのご臨席依頼が正式。
ご多忙な主賓への時間的拘束への配慮であろう。
では、ご招待する目上の方々にはどうすれば・・・
→ 結婚式ご参列依頼を2種類作成。
友人・知人には
「当日は挙式時間○○分前までにお越し下さいますようお願い申し上げます」
の普通印刷プラン内・強要バージョン。
上司・目上の方々には、「当日ご都合よろしければ・・・」の相手に参列意思を委ねる
印刷プラン外自宅パソコン作成・お伺いバージョンの2種類。
相手のお気持ちをきけない分、知識としてルールを知った以上は、
非常識者とならぬようさすがに主賓の方には挙式参列のご依頼は控えたが・・・
しきたりの中で晴れない気持ちになることも。。。

フランス料理はナイフとフォークで食するのが正式。
祖母両親世代はうまく使いこなせないかも・・・
→ ご年配の方やアレルギーをお持ちの方に、
和洋折衷・別メニューサービスもあることを事前に親族に打診。
他の招待客と同じものでいいと遠慮するので、
せめてもと、ナイフフォークに加え、全員にお箸のサービスを依頼。
これなら周りを気にすることなく、自分の一番食べやすい道具を自然に選択できる。

当日、新郎新婦は身動きがとれない。
お世話になった式場の方々、受付、余興をして下さった方へのお礼や
主賓や遠方からお越しの方へのお車代。
結婚式は自分達の手で、両親をも招待する形にしたい・・・
が、立ちはだかるこの心づけ・お車代のお手渡し作業。
当日、我が両親は娘を嫁に出すだけでいっぱいいっぱいの精神状況であることが
予想される。どうすれば・・・
→ 挨拶・引き出物・プチギフトアイテム等、ゲストと接触可能なタイミングを利用し、自らの手で。
花嫁介添人・会場チーフ・美容着付スタッフ・カメラマンなどには、
当日、会場入りした際に挨拶と共にお手渡し。
受付・余興者などは事前に人選しているので、引き出物を品物に、
お心づけ相当額をアルバムギフトにして(引き出物と混同されないようその旨を一筆添えて)
アルバムギフトとして渡せない方へのお車代は披露宴会場出口で渡すプチギフト内にさり気なく。
プチギフトにお礼状と個々への手書きメッセージを添えて、個人宛にお手渡し。
その中に、お車代を忍ばせた。
これにて、両親の手を煩わせることなく自分達の手で・・・が可能になった。
引き出物を品物にするか、アルバムギフトにするか、かなり悩んだ。
最終的には品物にした我々はその選択を活かし、謝礼金のみならず、
夫婦で、また、親子でご臨席の方には一方をアルバムギフトに変更することで、
重複を避けた。
結果、式場スタッフの引き出物セッティングが煩雑になってご迷惑をおかけしたことは
否めない反省点である。

読めばあっという間のこのブログ、
どうすれば・・・から → こうしようが見つかるまで、
ルールとオリジナルの狭間に揺れ、時間がかかったところである。。。
これから式を控えている方へ。
私たちの解決策がベストであったかどうかは疑わしいので、
これらの苦肉の策をたたき台にし、新たな策を講じていたただければ幸いである。


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4 コメント

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お元気そうで (MIYA)
2007-05-13 22:33:29
何よりです!!嬉しいです♪ありがとうです☆

私はいつも素敵なお式に招待いただいてるのですが、新郎新婦さん(特に新婦さんですね)は本当に大変なのですね~大変と一言で片付けるには失礼ですねm(__)mさてさてMIYAにはいつの事やら~とーまちゃんのブログをまず彼氏に読んでもらうことにします(笑)
返信する
MIYA様 (とーま由花)
2007-05-14 00:08:59
私が元気であること、MIYAちゃんが喜んでくれる・・・
私は倍、嬉しいです。ありがとうです☆☆
結婚式って、ほんと素敵。大好き。
新郎新婦のこれまでの生き様がどうあがいてもでてしまう?
ところが実に、素敵。
新郎新婦の存在こそ、オリジナル。
なので、基本的にはどんな結婚式もオリジナルになるのですが。

常々、私のブログを訪ねて下さる方は女性が多いような
気がしています。
男性受けする内容かしら?どきどき。
彼氏さんにも気にいっていただけるといいな。。。
彼氏に紹介しますといって下さる方が未だかつて
いなかったので、これまた嬉しいです♪ありがとう!!

彼氏さま。
はじめまして。
ここ最近、真面目に結婚式のおもてなし視点で書いているので、
大変さが前面に出でいますが・・・
きくところによると、式後、もう一回したい!
という新郎の方、多いみたいです(笑)
どうして?!
ふふふ。その答えは高砂席に、つ・づ・く、です。





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結婚って (同じ課のワタシ)
2007-05-15 05:39:20
常識、しきたり、ほんとにこちらの意図に反して
色んな所に付きまとう。

親は、当人達の気持ちを汲んで
快く了承してくれる。

しかし、結婚というものは・・・。
こちらの思惑にはふれてもくれず、
親に言われるならまだしも、親戚に説教され・・・
「それは自分の子供の式の時に言ってあげてくれ!!」
と何度も心の中でツッコミをいれたり。

これだけ色んな形式の結婚式がある現代、おもてなしの方法も十人十色。
出席する人たちも、非常識でない限り、式の事ぐらいは苦言を呈せず、ホントに暖かく二人の門出を祝ってあげて欲しいです。しみじみ。
返信する
同じ課のアナタ様 (とーま由花)
2007-05-15 22:47:23
結婚式・・・
人と人との枠を超え、家と家とが絡み合う。
どちらが正しいということはなくて・・・
どちらも正しい。

常識と非常識。これもまた十人十色。
私の常識、相手の非常識・・・
知らぬ間に、罪と気づかず相手を傷つけてしまうから
価値観とは恐ろしい。

式の準備の中で、幾度となく痛感させられたのが、
私は私の家(族)がほんとうに大好きなんだ・・・
ということ。
そんなに大好きな家を出て、
どちらのでもないまた新たな家(族)を作る不思議。
結婚式・・・しみじみ。










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