営業先からの帰り道、「あ、老けてる」と思う。
きっと私の場合、プレゼンテーションテクニック等もなく、
相手に好きになってもらうため、自分の中の「好き」エネルギーを相手に分け与える
やり方だから消耗が激しいのだと思う。
ご挨拶、説明からふと雑談にそれる時がある。
こんな時、相手と対話できているようで嬉しい。
学生時代の「先生」の話になった。
化学の先生が化学の授業をせず、国語の話をするの。
「左手右手」
そう黒板に書いて、生徒に「何と読むかわかるか?」ってきくの。
正解は「ゆんでめて」
弓を持つ手(弓手・ゆんで)と馬を操る手綱を持つ手(馬手・めて)。
肝心の化学はプリント学習・・・教えずに、何か質問はないかというだけ。
教えてくれないから、自分で調べなくちゃいけない。
それでも、自分は化学が好きになった。
クラスメイトから東大、京大に行った奴もいるから、あれはあれでよかったんだなと
微笑んでいらっしゃる。
先生の雑談・・・
授業にまったく関係のない話。一度しか聞いていないのに、覚えている記憶の不思議。
私にもある。
高校時代、国語の先生が話す日本史の話。
信長の妻、濃姫の話。
真夜中に突如、信長が思い立って襖をあける。
そこには主人の気持ちを察した濃姫が信長の刀を差し出していた、というお話。
こんな嫁になりたい。当時の私がそう思ったことまで覚えている(笑)
帰りの電車内、久しぶりに濃姫のことを思い出しながら、人との出会いを楽しむ営業ができたらいいなと思う。
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