前話の流れから。
自己犠牲の精神で、
息子を園(元気)に送り届けるためのこの精神面から体調面までのフォローを考えると、
私って・・・ほんとよくやってる!(笑) 一方、主人は?
インフルエンザ休園相談に、「私は休めない」と即、家庭保育戦線離脱。
(わかっていることなので、怒りはない)
残業のため育児圏外に位置し、明日の出勤に備え、自室にて早々にご就寝。
(いつものことなので、平常心)
そんな主人が早くいつもより早く帰ってきた(あまりないこと)
晩御飯は粗食を心がけている?のだが、主人はとにかく料理は小皿で品数派なので、
とりいそぎ、三菜一汁作った(あまりないことだが)
私って・・・ほんとよくやってる!(笑) 一方、主人は?
雑誌読みながら、ご飯。 会話は?
食べ終わったら、自分の分だけ、洗い物。私、まだ食べているのに?
でも、疲れている時は洗わない。洗わないどころか、運ばない。翌朝、カチカチ。
お風呂に入れば、洗わず、浸かる。信じられない!
熱っぽいと言ってはよく伏している。毎回心配して体温計を渡すけれど、いつも平熱。
気から弱っているだけだが、職場の昼休みにその後の体調を伺うメールを送る。
「まだ少し熱っぽい(体温計では数字は出ない)けど、大丈夫です」
文面そのまま主人からの返信。この人って・・・アンビリバボ~(エコーがかかる)
私はどうしてこの人と結婚したのだろう・・・
もう一度言う。お風呂に入れば、洗わず、浸かる。2度表記しても足らないくらい
結構、アンビリバボーな主人なのであるが・・・
出先のスーパーでカートがぐちゃぐちゃになっているのを見ると、直していたり、
道端に落ちている(赤の他人の)ゴミをひらって、捨てている。
朝、息子を園に送り届けてもらっている。
私の無遅刻と引き換えに主人が遅刻したときくと、ちょっと辛い。
「そんな1分、2分の遅刻ぐらいなら、
タイムカード押してから車、駐車場にとめにいったらいいやん。みんなしてるやん」
というと、
「私はそんな手は使いたくない。使うくらいなら、潔く遅刻します」という。
人として信頼できる。
喧嘩してはいつも平行線ではあるが、たとえ一点だけでも手を手を取り合えるところが
あればいいのではないかと思ったとき、(第242話参照)
Hという字が浮かんだ。
結婚生活をたとえるならイメージ、H。
これもなにかの縁かなと思う。
新型インフルエンザ情報に心休まる日がない。
地域によって異なるかと思うが、私の住む町は行政の指導で、
1クラスで3名、発症した場合、そのクラスは5日間、休園措置となる。
一時は2名発症。リーチまでかかったが、なんとか無事開園継続中。
明日(の出勤)をも知れぬ身にて、職場では突然の休暇に備えてのグラウンド作り、
家では対インフルエンザの息子の体調管理とせわしない。
この緊迫状態に神経がすりへって仕方がない・・・
思えば、私はいつも明日の登園(出勤)に向かっていきているなぁ・・・と、ふと。
息子にきちんとご飯を食べさせたいのも、早く眠らせたいのも、明日のため。
朝から晩まで息子の快適温度調整(手動)に細心の注意を払っている。
フルタイムで働いた後も引き続き、時間との闘い。
晩御飯作りは急ぐあまり包丁を持つ手が震えることも(笑)
風呂場では絶えず息子が転倒しないかの緊迫感を抱えての洗髪。
お風呂上りは髪も体も自然乾燥。
翌朝、今日も無事登園できたと職場で安堵したとき、我にかえる。
なんじゃこの服装は・・・
トイレに写る自身の姿、髪型を見て帰りたくなる今の自分。
駅で後ろから声をかけられた「スカート、ほつれていますよ」
不確かな前ばかりを追い、自分の後姿さえ振り返る余裕をなくしていたことに、ふと。
緑の高原に、白い羊。
親子で歓喜の声をあげながら走っていく。
近づくと、臭っ。しかも、何、この目・・・怖っ。
絶句する私を横に、息子は「ひつじさん、こんにちは」笑顔。目、キラキラ。
あんた、ピュアだよ。それに比べてなんて私は薄汚れてしまったの・・・
案外白くないベージュな羊のおしりにタッチしている息子を抱きしめたくなる。
動物園。
息子はカバが好き。さっきからずっと水の中。
「カバさぁ~ん」
顔を見せて欲しいから息子と共に呼びかける。
ちょっとだけ顔、浮く。それだけかい。何様?
私だけあきらめかけた頃、カバが突如動き出した。
出でくるとそれなりに大きく、私も一転、息子と一緒に大興奮。
カバ、出てきてすぐ まきふん。
キャー(息子)
ギャー(私)
うんちだけして、カバ帰る。まき飛ばされたふんが水中に・・・
カバ、口を大きくあけて、その水飲ん・・・だ。
拍手喝采(息子)
顔面蒼白(私)
カバってカバって・・・その場を立ち去ろうとする私に息子が「もう一回、もう一回」
カバってちょっとパパに似てる・・・邪気を振り払って、頑張れ、私。目指せ、無邪気。
取り損ねたボールがどこかにいってしまった。
息子「ボール、ない」
私「ない?」見渡すと、カーテンの陰に!「あったよ」と笑顔で振り向くと、
息子「K、自分でぇ~」と泣く。
私「はい、はい、自分でね」とボールをまた隅に隠す。その一部始終を見ていた
息子が首を左右に振りながら見渡し歩き(探すフリからかい)、
そして私がセットした場所に来て、
新鮮に「あった!(驚き顔)、あったよ!(笑顔)」
2歳、何かとイヤイヤが大変だが、大変以上に面白い。
おへそを触っている(彼のくせ)
私「おへそ、Kとママがつながっていたところ。Kはお腹の中にいたときのこと、
覚えてる?」
息子「うん」
私「そう!」(どんなだった?ってきこうと思った瞬間)
息子「(覚えていたことに) ありがとうって言って!」
私「う、うん、(覚えていてくれて) ありがとう」・・・
会話はいつも思う方向に行かないけれど、それが楽しい子供のつぶやき。
おもちゃのカメラをかまえて息子が一言 「ママ、2歳して!」
2歳? ピースのことか!
限りあるボキャブラリーの中から懸命に意思疎通を図るこの工夫!
どんな勘違いもその真剣さに笑いへと昇華してしまう可愛らしさ!
ついに、きました「あのね」世代。
さて、今日はどんな詩的な言葉が飛び出すのか?!