今日は超文系ヒステリック先生の登場だ。
先ほどの先生とは、正反対だ。
立て続けに質問されたので、少し顔つきが変わり始めた。
「こんなに簡単なのだから、覚えてしまいなさいよ。」
「分母どうしをかけて、お互いに相手の分子に分母をかけ
れば、いいんだからね。簡単でしょ。」
ところがトオル君のように、理解して、納得しながら学習
していくタイプは、このような教え方をされると、脳の中
に霧がもやもやと張ってしまい、大脳が作動しなくなって
しまうのだ。
算数を覚えてしまう方法で学ぶやり方は、そろばんのよう
に、小脳を主に使う学び方だ。
つまり「作業」なのだ。あまり考えることなく過ごしてし
まうのだ。
ところで、そろばんて、すごいよね。特に暗算などは、神
業だね。
ちなみに、そろばんの最大の苦手は何だと思いますか。
答えは、計算式が無いと「作業」が出来ない、です。
当たり前のことだが、前記のように覚える方法で、算数を
教えようとするのは、大脳をあまり使わないで、小脳を主
に使って「作業」することを教えていることなのだ。
先生の顔がだんだん険しくなっていくので、トオル君はも
う二度と質問をしなくなるし、脳内の霧もどんどん濃くな
っていくのではないだろうか。
そして「おちこぼれ」ていくのではないだろうか。
多分当たりだと思うよ。
疑問が有る人は、「鶴亀算」をどう習ったか、思い出して
みてください。
担任の先生が文系だと、1時間で、あっという間に通り過ぎ
てしまって、習ったことさえ覚えていない。
なんて人、いませんか。
ためしにもう一度、挑戦してみては。
方程式は使えません。これを文系の人が、小学生にきちん
と理解させるのは、かなりの難関ですよ。