私のブログのアクセス解析によると、毎日のようにキャブの
バランス取りの記事に、アクセスして下さる方が多い。
検索キーワードから、逆にウェッブ検索して、CBのキャブレター関連の
記事を読んでみる。
キャブの同調の方法は、皆さんほとんど目視か蝕感によるものだ。
そこで私なりのシックネスゲージを使った方法を述べてみます。
ここではキャブの左右の動きの、機械的な部分の同調を述べます。
最初にやることは、スロットルストップスクリュウを、キャブボディーから浮か
します。
左右とも微妙に浮かします。この状態はバタフライが左右とも全閉になっている
ことの証明です。
次に左右の微妙な浮き方を正確に同一にします。ここでシックネスゲージを使い
ます。ゲージの厚さは、自分の得意な厚さを使用すればいいでしょう。
これで全閉時の左右は、同一になったはずです。
次にアイドリングできる位置まで、スロットルストップスクリュウを正確に左右
同量づつ締めこんでいきます。これは後で役に立ちます。パイロットエアースク
リュウは、ここではいじりません。
次はほとんどのブログで触れていない部分を述べます。なるほど、と思うはずで
す。
ね、なかなか気が付かない場所でしょ。
このねじを使って、もう一度左右のスロットルストップスクリュウを微妙に浮か
します。
シックネスゲージで左右のギャップを、確認してみましょう。
たいていは微妙にどころか、たっぷり違っています。
そのわけは1本のワイヤーが、キャブの近くで2本に分かれているからです。
このワイヤーは、左右とも正確に同一長であったとしても、キャブに取り付ける
時点で同一ではなくなっているからです。
ワイヤーをキャブに固定している部分で、左右をほぼ同一にします。
この時スロットルストップスクリュウには、一切触れてはいけません。
さらにボディーに接触させてもいけません。
ここでエンジンをかけ、アイドリングさせます。アイドリングの回転は、ハンドル
部のワイヤーで行ってください。
ここでシックネスゲージを当てます。エンジンの回転が、微妙に変化するので、
分かりやすくなります。
微調整は必ずワイヤー取付け部で行います。くどいですが決してスロットルストッ
プスクリュウに触れてはいけません。
左右が同一長になったら、ハンドル部のワイヤーで、スロットルの適正な、あそび
を取りましょう。
ここでまた、アイドリングできなくなってしまったら、スロットルストップスクリ
ュウを再度正確に同一量締めこんでいきます。
これで機械的な左右同一は完了です。
この後改めて、パイロットエアースクリュウやタペット、点火時期等、整備してい
きます。
その過程でアイドリング回転が高くなったら、今度はスロットルストップスクリュ
ウで行います。左右均一に戻します。
点火時期等の整備とは、前後になっても問題はありません。