平取に着いて右折すると、一昨年フェリーで知り合ったベンツの二人ずれといっ
しょにラーメンを食べた店が、すぐに見つかった。
2度と入るものか、と、通り過ぎた。あのときはベンツの二人連れも、怒りを押し
隠していたようだった。さすがでしたよ。だって一瞬で恐喝になりそうな方たち
に見えましたもの。「旦那さん、北海道のみそラーメンてみんなこうなの?」。
「ハイそうです」、「あっそうかい、ごちそうさま」。
空腹を我慢して日高の交差点に着いた。左、夕張。右、日勝峠。ちょうど赤信号
だったので、右の方を見ていたら警察官が歩道を歩いていた。
ホクレンストアーがないか尋ねると、あっ農協ね、次の次の信号を左折して、す
ぐ左にあるから。
本当にすぐに見つかった。
今日ここで食べるジンギスカンを調達するためなのだ。
皆さん、自慢の肉を持ってきて、ご馳走してくれるので、わたしも変わった逸品を
持参したいのだ。
ラッキー、地元産の「ジンホル」が見つかった。ジンギスカンにホルモンが混じっ
ているという。冷凍なのだが、竹皮のような包装紙をコヨリで結んだ、高級仕様にな
っている。つづく。