散歩の途中、こげが川をみつめるので見るとそこに一羽のカモがいます。
道の上の私たちには気がつかないのか、自分の世界に浸りきっているようです。
流れて行っては またもとの位置に戻ってきます。便利な体です。それにしても
今の季節だと つがいでいるのがほとんどなのに 相手はどこかで待っているのか
これからデート?なかには もうヒナを連れたカモもいるのに。この間、カモに
まつわる話を聞きました。子ガモを連れて道路を歩いていたら 軽トラックがやっ
てきて、驚いた親が川に飛び降り、残された子ガモたちは草むらに身を隠しました
この様子を見ていたAさんは「このままだと車にひかれるかも」と心配して、あと
をついて歩いたそうです。
それから親は道路に上がってくること無く、川から鳴き声を出して上流に進みます
子ガモたちは並んで声を頼りに 道路を川に沿って前進します。川から道路に上が
って来る道があるところまできて、やっと親ガモが道路に来ました。そして、カモ
一家は道路を歩いてたんぼまで行き、飛び込んだ・・・そうです。Aさんは無事に
親子が対面できるか、そのあとどこへ行くのか気が気ではなかったそうで、たんぼ
に入ったときは 胸をなでおろしたんだって。私も見習わなくては・・・道を歩く
カモにクラクションを鳴らしたのは・・・私です。
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こげと私は3分ほど カモを見ていました。でもカモは羽をバタバタさせて変化
がないので帰ることにしました。今度はこげが川に下りようとするので 動けばカ
モも飛び立つだろうと リードを伸ばしてこげだけ川にむかわせたら、なんとこげ
いきなり頭を下げて狩猟体制に入ってしまいました。「あかん!こげ」の声なんて
聞こえていません。足音を忍ばせ、カモにむかって駆け出したら カモは一瞬、何
が起こったのか理解できずに 飛び上がったけどそのまま着水。パニックってやつ
です。カモは助走をして飛び上がることを忘れたようです。こげが3メートル位に
寄ってからやっと 逆方向に助走して飛び立ちました。あれは 最初から私とこげ
が眼中に無かったんですね。
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食べたいのか?