
ありがとうの気持ちです・・・ってか!
写真は年末に 新聞配達のおじさんがお歳暮がわりのスポンジを置いて行ったんですが
それをこげがうまいことくわえて、室内を歩き回っていた時のもの。「あんた、字が読
めるんかい!」と思わず言ったんだけど。私に向かって文字を見せつけるように歩くな
んて、私を馬鹿にしてるのか?
きのうの朝、なにかが「ギャーギャー」と上空で鳴くように聞こえたので「またアオサ
ギが鳴きながら飛んでいるのか」と聞き流していたら、今度は裏山でも「キーキー」と
騒ぐので「サルやん」年末から家の周りにはサルもやって来ず、けものの心配はもっぱ
ら家の前の畑にやって来る、イノシシの心配だけだった。久々のサルの声にこげに
吠えてもらおうと外に出たら、こげもチョンチョン走ってきてやる気があるんだと思っ
ていたんだけど・・・。というのも、この間散歩に行くとサルの群れが民家の裏山を
駈けまわり、こげの姿を見つけて仲間に警戒するような鳴き声と、木を揺する音をさせ
ていた。こげも耳をピンとたて顔を向けるが、ウンともスン言わない。じっと見てるだ
けなので、私もおもしろくなくサルを無視して歩きだした。少し行くと道端に二人の
おばさんが腰をおろしていて「こげちゃん、サル追うたって、ワンワンワンと吠えた
って」としきりに言うので、何を思ったのかこげがマジ吠えで「ワンワンワン、ワンワ
ンワン」と珍しくサルが集団で登っている木に向かって吠えた。サルも最初のうちは
対抗してサル真似よろしく「ワンワンワンワン」と鳴き返していたけど、こげがその倍
吠えたのでとうとう黙ってしまった。木がユサユサ揺れるので、こそこそ移動を始めた
みたいで、おばさん二人にこげも誉めてもらい帰ってきたことがあった・・・ので、
「ほれ この間みたいにワンワンワン」と言うが、こげの頭が物忘れなのかキュンキュ
ン鼻を鳴らすだけだ。山ではサルがギャーギャー木を揺らし、下で私がいなければお隣
のミカンの木に降りていこうと計画してるようだ。何匹いるのかあちこちでサルの声が
するので、「花火上げたる!」年が明けてからの乾燥注意報も前日の雨で大丈夫やろ、
と思って打ち上げ花火を取りに家に入った。サルはミカンや作物に目をつけると集団で
やってきたりするので、来たら追い払っていないと何度もくる。追う人間が女だと
舐めてかかって逃げない。打ち上げ花火も最近は慣れてしまって効果も薄くなってきた
町なかで花火を上げるのではないので、いいやんか・・・と花火を手に玄関を出たら
急にこげがワンワンと吠えだした。打ち上げ花火を見ると『サルを追うおかあさん➔
パーン➔吠える』みたいなこげの脳回路みたいなのか?条件反射の一種か?パッと
裏山の見える場所までダッシュしていく。こげは花火の「パン」という音も火薬の匂い
もわりかた、平気みたいで不思議な犬だ。昔飼っていた犬はみな、たんぼのスズメ追い
に花火を鳴らすと、犬小屋にスッ込んでいたし、こげの前に飼っていた犬が脱走したと
きなんかは、走る先にむけて打ち上げ花火を打つと猛ダッシュで家に帰ってきたり
軽トラで追うおじいちゃんの車に飛び込んできた、それくらい嫌がっていたんだけど
どうもこげの感覚は真逆じゃないか?怖がるどころか花火を持つ私を見て、目がキラキ
ラしている「はやく!はやく!打ち上げて!」みたいな・・・。って、こげが先に吠え
て追い払うと、とてもお利口なワンちゃん!で有名になるのに。でもサルって所詮、
木の上にいるので、下界からいくら追い払っても効果ってないのだな・・・こげもそれ
が解かっていて「そんなしんどいこと、あほくさ~」と内心思っているのではないか?
モンキードック(サル追いの犬)にはなれへんね。

これが極楽、極楽