姿を消しつつ

2011年12月16日 | Weblog


 一つのことがぐるぐる巡って思わぬ所に影響が出るということがあります。「風が吹けば桶屋が儲かる」なんていう言い習わしはその一つだと思います。

 

 これは余所の家の竹藪ですが、このような竹藪は我が家にはなくなりましたから、この手入れの手間がなくなりました。

 桶屋とは言いますが、樽屋とも言うでしょうがあまり聞きません。辞書を引くと樽屋というのはなくて、「樽屋おせん」という項目になってしまいます。『「江戸前期、大坂天満の樽屋の妻。隣家の長左衛門との不義を夫に発見されて自殺。「樽屋おせん歌祭文」に歌われ、井原西鶴の「好色五人女」や浄瑠璃・歌舞伎の題材となった。』という意味が書いてありました。

 その「おせん」は人の名前。おせんが汚染となると、平気な顔をしていられない。地震が起こって原発事故が起こり、何百年後にまで影響を与えてしまう。ひと揺れ数百年です。風が吹いて桶屋が儲かるなんて、小さな事ではない。

 ところで、桶と樽。どう違うか。わかりやすい説明のあるサイトを見つけました。見てください。http://www.nakakenn.co.jp/post_751.php

 

 地震で大きな石塀の石の下敷きになってしまって、根元から折れてしまった柚子はこのように再生して、春から秋にかけてこれだけ成長しました。すごい再生能力です。またフェンスが出来て以前ほどではありませんが、ちょっとした日だまりでなお瑞々しい緑の葉を広げています。うれしい姿です。


 

 先日、保育園の園長さんが手伝って伐ってくれた松の枝は、そのまま燃やすのがもったいなくて、まだ取ってあります。草むしりで種のついた緑の雑草などが大量にあるときなど、それを燃やすのに火種にするのに、こういう堅木は役に立ちます。

 こういうのがないと、ぺらぺらと燃える物だけが燃えてあとは緑の草は燃え残ってしまいますが、この火力のある火だねがあればくすぶりながらも長く燃え続けられます。それを知らない人は枯れ木だけを燃やしてそれでお終い。そういう無駄はなるべくやらないようにしています。

 

 
    廃 句

       寒い日は猫がむやみに仲良しに
       鍛冶・桶屋すっかり姿を消しにけり
       籠・建具屋これもさっぱり見かけぬわ
       新素材に昔のものが追いやられ
       漬け物の樽は今時プラスチック