田舎の人間がいなかを見に・・・

2017年03月26日 | Weblog


春先は、雨が降ったり冷たい風が吹いたりして、満足の行かない日がけっこうあるものです。桜の季節になっても寒いです。「 花冷え 」 と言う言葉があると言うことを、しばらく前に知りました。
期待しつつも、まあこんなものだよと思って、あまり期待しない方が良いかも知れません。うまく、気持ちを切り替えられればの話ですが。

  

山あいの、と言っても茨城県は山とは言っても他県の山から比べると、ほとんどが  程度の高さくらいしかありませんので、丘あい と言うべきなのでしょうが、そういう言葉はあるでしょうか。
とにかく、山あいの街道に沿ったうなぎの寝床のようなところにある集落を見に行ってきました。

  

このような古い家が少し残っていました。かつて店だったところが並んでいる所もありましたが、今は車で プチ買い物ドライブ などと遠くまで行ける時代ですから、このような古いところは敷地などカチッと決まってしまっていることですし、スペースが取れたとしても、冒険をしてまで大型店も作れないでしょうし、将来の見通しもはっきりしませんからほとんどが店をやめてしまっています。チェーン店には適わないですからね。

時代が変わると、それについていけない物や事柄が残骸として残るものです。

  

街道沿いに走っていくと、いきなり道路が新しくなり幅も広くなりました。すると、モダンな作りの家が数軒並んでいます。
おそらくは、町で用意した若い人たちのための共同住宅かと思います。古い形式の家には今は若夫婦が親と一緒には住めなくなっている時代です。

車があり家から離れた町へも通勤できるじだいですから、若者が流出を防げるなら、と思って町が率先して作ったものなのかなと想像しながら走りました。

  
  

何キロか離れたところをJRの鉄道が通っています。今は市の一部になっていますが昔の村の名前が当時のまま今も駅名になって残っていました。

玉川とは、川から めのう という鉱石が採れることからついた名前なのだそうです。今は格好良くパワーストーンと呼ばれる石の一つです。

     

駅のフェンスに、この四月から始まる「連続テレビ小説(朝ドラ」の幟旗がパラパラ雨のなか、寒そうにはためいていました。
今度は茨城県の北部が舞台になるのだそうです。

もっと若い頃は、「田舎の人間が田舎に行って田舎の風景を見てもしょうがない」と思っていたのですが、どこの町も似たり寄ったりで、あまり特徴の無い、つまり大同小異の時代となった今は、むしろ言うなれば、田舎再発見と言うのも良いかなと思うようになってきました。