豆を煮てもらいました。豆は大豆です。うす甘でとてもおいしいです。それには訳があります。実は自分で作った大豆だからです。
大豆の栽培は私にとっては、どちらかと言うとむずかしい作物です。とれることはとれますが、出来るまでがちょっといろいろありました。
まず、最初は蒔いたものはとうとう芽がでませんでした。雨がなかなか降らずに乾燥状態にあったので、発芽しなかったのだと思います。しかし、疑問がひとつ残っています。芽が出ないので、しかたないから、まだ雨が降りそうもないと見て、豆を30分ほど水につけてからまきました。するとみごとに発芽してくれました。教わったわけではなく、思いつきでやったのですが、功を奏してくれたので、うれしかったですね。
その後雨が降ったのですが、先に蒔いた豆が発芽するかというと、とうとう出なかったようです。それが疑問です。あとから蒔いたものと同じなのですが。
その後は、コガネムシがなかりつきました。これは暗くなってから懐中電灯のあかりでかなり駆除しました。とった虫は次の日の鶏のおやつになりました。岩手の風来山人さんに相談しますと、どれくらい被害を及ぼすか、とらずに観察することも大切と教えてもらいました。
収穫期になっても、葉が茶色に枯れず、いつまでも多くの葉が茂っていました。他の人の豆畑を見ると、葉は全部なくなって、茎が豆を付けた状態で焦げ茶色になって立っているだけです。実は、あとで聞いたことですが、この畑では収穫はよくなかったとか。
葉が茂っていたところはサヤが付いていたのですが、実のつきが悪いことがわかりました。葉が多いということは、窒素が多すぎたのか。それでも、それなりに収穫はありました。自分では取れ高は悪かったと思っています。そこで、百姓のMLに乾燥を出してみると、先ほどの風来さんがまたその収穫量の出し方を教えてくれました。
計算によりますと、約12倍くらい取れたことになります。全国平均では、ある地区が平均値を著しく落としているので、約10倍くらいだそうですので、まあまあの収穫だったのかなと、今でも完全にはすっきりしない気持ちではいますが、ひとまず一段落。ただ、ひとつの救いは、カメムシが付かなかったことでした。これの被害は東北地方では多いそうですが、このあたりもいることはいますが、目立った被害は耳したことありません。大豆も実をみると、食われたようすも無いようです。
そんなこんなで取れた大豆ですから、悩んだ味とか、苦労もどきの味などが沢山しみこんでいる訳です。だからまた美味しいはずです。節分の炒り豆も美味しかったし。まあ、作ってよかったよかった。考えてみれば、そんなに簡単にものごとが行ってしまったら、たぶんすぐに飽きてしまうかも知れませんね。