歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

谷中「老婆と自販機と百日紅」

2007年09月05日 | 東京の風景
昨日の続きです。

天心先生に別れを告げ、ブラブラキョロキョロ歩き始めると、前方に杖をつきながら歩く「お婆ちゃん」と、その手を引く若者の姿が眼に入りました。

二人は診療所から出てきた様子です。直ぐに左に曲がり細い路地に入って行きます、孫とお婆ちゃんの「微笑ましい風景」に見えました。



写真を撮ろうと、後から付いて行き様子を窺っていたのですが、どうも「よそよそしい感じ」がするのです。

そうか! これはもしかして、「介護サービス」では? と、思いました。年老いた肉親の世話を、家族が行うのか? 民間の営利事業として行うのか?

昔は大家族で子供も多く、あまり長生きではありませんでしたから、老人介護なんて問題はなかったですからね・・・・・・。 

それで、現状はどうなっているのでしたっけ? 介護保険は国が管理? 地方自治体が管理? 実際の運営は民間に委託しているの? 

そろそろ、私も感心を持たないといけない年齢になりました。


こちらは、年老いた「モルタル二階建て民間アパート」です。蔦が絡まり現役は引退している様子に見えます。


近づいて見ると、不思議な書き込みの看板が立っていました。


『自販機等の持ち込み絶対禁止』とあります。自販機をアパートの部屋へ持ち込む人はいませんので、多分、裏にある空き地の駐車場に「持ち込み禁止」なのでしょう。

『・・・○○氏はこの土地の管理について全く関係ありません』とありますが、この「○○氏」は、管理を任されている「かの如く」装い、何らかの利益を得ていたのかも知れません。

この文面からは、看板を立てたのは「土地所有者」か「管理を委託」された業者ないしは、個人だと推測できます。

しかし、看板には企業名、個人名もなく、ただ電話番号のみが書かれているだけです。この電話番号を調べたところ、栃木県の黒磯で現在使用中とありました。

黒磯からでは谷中まで眼が届きません。それをよい事に「○○氏」は勝手に場所を貸して利益を得ていたのでしょうか? それにしても、何故?「自販機」なのでしょうか?


谷中はいろいろ有りますが、やはり、谷中は「お寺さん」です。このお寺、通りから山門越しに、白い天水桶に百日紅のピンクの花が鮮やかでした。


境内に入ると、本堂を建て替えたか、屋根瓦だけ拭き変えたのか、古い鬼瓦が展示?されていました。





百日紅、天水桶、鬼瓦、眺めながら暫しの休憩です。


それでは、また明日。


コメント
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