歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

日暮里「マンション反対運動」と「同潤会」その1

2007年09月08日 | 東京の風景
昨日の続きです。

谷中の山から芋坂を下り、日暮里に来たのは「あの同潤会アパート」の様子を探るのが目的です。

前回訪れたのが5月26日です。その時には工事を予告する横断幕が張られていました。もう、多分、更地になっているか、基礎工事がそろそろ始まっている筈です。

なかなかイイ感じの建物と思いシャッターを切りました。


近づいて見ると、マンション建設に反対する「控えめ」のポスターが貼ってあり、反対運動の「オレンジ色の幟」が立てられています。


何処にそのマンションが建つのだろうと思いつつ、ウロキョロしていると電信柱(年代が判る表現です)に注目しました。


「カンカン森通り」とあります。非常に珍しく、そして奇異に感じる名称です。一体どういう事なのでしょうか?
 

「かんかん」と云って思い出すのは、「空き缶」か、それとも、「練カン」です。空き缶は誰でも知っていますが、「練りカン」は知りませんよね。

「練りカン」とは、練馬にある「東京少年鑑別所」の事です。非行少年を教育する施設です。我々の年代では「練りカン帰り」は恐れられていました。

そうだ! 「カンカン」と云えば、落語の「らくだ」に出てくる「カンカン踊り」がありました。

もう!これは、ハッキリ!させなければと思い調べてみたら、簡単に判りました。


近所に「神々森 猿田彦神社」があり、「神々」が「かんかん」と呼ばれ、「カンカン森」となり、カンカン森の近くだから「カンカン森通り」となったのです。

空き缶も、東京鑑別所も、かんかん踊りも、全く関係ありませんでした。それで、カンカン森通りに面した公園を左に曲がると、オレンジの幟が林立しているのです。現場は近いようです。


それにしても、この「幟」なんですが、反対運動等で良く見かける「手書き」ではありません。業者に造らせたものです。

上の処に「シティ」とあり、「建設・入居は認めない!」とあり、下に「富士工」と染め抜かれています。

これですと、「シテイ」と「冨士工」が「建設・入居は認めない!」と訴えているように見えてしまいます。

幟の製作業者が、宣伝広告の感覚でデザインしたように思われます。多分、反対住民の中に、幟製作会社に知り合いがいて、

『オィ!安く頼むぜェ!』『オゥ!任せときな!』ってな事で、出来ちゃった感じがします。

ここが、その「要綱違反マンション」の建設現場です。


5月にこの付近を歩いた時も、別なところで「マンション反対」をやっていました。ここらはマンションが建つ度に、反対運動が起きるようです。


前回の場所もそうですが、周りにはマンションが幾つも建っています。都会でマンション反対はどう何でしょうか。


寄り道が長くなり、同潤会アパートに未だ辿り着けません。

この続きは次回にします。


それでは、また明日。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする