歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

谷中・日暮里「イナゴの小便」でした。

2007年09月07日 | 東京の風景
昨日の続きです。

谷中銀座のメンチカツは見学だけにして、昼飯は何を食べようかと、谷中銀座を抜けて、夜店通り商店街をほんの一寸だけ歩きました。

この通りにある「うどん市」にでも入ろうかと思ったのですが、「うどん。ねぇ~」と云うことで直ぐに気が変わり、谷中銀座に戻りお弁当を買うことにしたのです。

そうなんです。あの「撮影禁止」のお弁当屋さんです。ここは兎に角、低価格が売り物でコロッケが一個30円、お弁当はどれでも300円です。


不愉快な「撮影禁止」の文字を横目で睨み、「鶏チリ弁当」を購入しました。

「防災公園初音の森」のベンチに腰かけての昼食です。鶏チリと云うよりも「鶏唐揚げの甘酢あんかけ」でした。


『300円。まぁ、こんなもんか!?』と云う様なお味です。

「撮影は御遠慮下さい」であれば、もっと美味しく食べられた気がします。言葉は選んで使いましょう。

ゆっくりと辺りの景色を眺めながらの食事が終わり、さて、ゴミ箱は? と探したのですが見あたりません。

都会の公園にはゴミ箱が無いのです。以前、根津神社の境内で弁当を食べた時もそうでした。結局、ポリ袋に入れた空の弁当をぶら下げて、30分ほど彷徨ったのです。

コンビニもゴミ箱を設置していない店が増えました。今回は当たりを付けた場所に向かいました。それにしても、空の弁当をぶら下げて歩く姿は、あまりカッコの良いものでは有りません。

記憶に間違い有りませんでした。整然と居並ぶゴミ箱達、頼もしいお姿です。ゴミ箱がないと世の中ホントに困るのです。


ここは、谷中霊園のメインストリートに面した「五重塔公園」です。放火で焼失して50年(昭和32年7月6日)、そろそろ、再建の話しの出る頃でしょうか。


墓地を抜け、線路脇に出ました。芋坂の跨線橋を渡り、羽二重団子の脇を抜け、三河島に向かいます。


跨線橋を渡り階段を降りると、目の前には京成線の「高架」です。人通りが少なく、寂しく、暗く、うらぶれ感満点のこの裏道が好きです。


錆びた鉄柵、流れ出た錆びで変色したコンクリート、この道はホントに陽が落ちて暗くなったら、ここを通って谷中の墓地に抜けるのは、かなり危険だと思います。

高架を潜ると、直ぐに「羽二重団子」の脇に出ます。


泉鏡花、正岡子規の作品にも登場する老舗の羽二重団子、15~6年前に一度たべたのですが、「名物に美味い物なし」の見本のような団子でした。


これは、「羽二重団子」と云うネーミングの勝利です。創業が文政2年と「看板」に書いてありますから、西暦で1819年。188年も続いているのです。



何だかんだ云ってもこれだけ続いているのは「イナゴの小便」です。一寸下品になってしまいました。「イナゴの小便」とは「田へしたもんだ」→「大したもんだ」と云う事です。

兎に角、一度は食べてみる価値はあります。以前食べた時は、偶々体調が悪かったのかも知れません。

ただ云える事は、「老舗の銘菓なんだ!」と、事前の思い入れが強いと、落胆するかも知れません。

それと、羽二重と形容されても、「本家」の羽二重がどんなもんか判らないので、何故に羽二重団子なのか、「そう云われてもねぇ・・・」となります。

勝手な想像ですが、もしかして、比較の為、店内に羽二重の織物が有るかも知れません。兎に角、団子屋は男が一人で入り難いのです、今回も、店先を素通りするだけでした。

兎に角、たかが団子です。自然に味わってみるのが望ましいようです。


それでは、また明日。 



コメント (1)
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