歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

日暮里から三河島の風景

2007年09月10日 | 東京の風景
昨日の続きです。そして、谷中・日暮里シリーズの最終回になります。

同潤会三ノ輪アパートの現状を確認し、さて、これから今日はどうするか、このまま真っ直ぐ帰るか? それとももう少しウロキョロしてしていくのか? 何となく結論の出ないまま、ブラブラと歩きはじめました。

何となく、それとなく、目的もなく、目指す場所もなく、ただボンヤリと歩き、流れていく街の風景を追いかける、そんな歩き方も、それなりにイイのです。

何でもない、何処の街でも見かける風景、食堂、居酒屋、米屋、豆腐屋、魚屋、衣料品屋、床屋、町工場、路地の鉢植え、軒先の自転車、見慣れた風景がイイのです。

始めて歩く街、始めてすれ違う人、始めて見る町並み、そんな中に、何故か惹かれる風景があります。

電車のガード下、高架下の商店や倉庫、そして居酒屋の赤提灯。

ガード下、高架下には「哀愁」があります。それは、電車の走行音だと思うのです。

遠くから次第に大きくなる車輪と線路の音、接近し真上を通る時のモーター音、そして通り過ぎ、次第に小さくなり消えていく音。

ガード下、高架下の「哀愁」は、常磐線、京成線、東武線に限ります。京王、小田急、東急には有りません。西武線は・・・やっぱり「ビミョー」です。

高架下ではなく、ガード脇「大衆酒場 源氏屋」

「大衆」がイイです。国民や市民よりも、民衆、大衆がイイのです。

大衆には酒場、酒場には大衆が似合います。「ハイボール」(ウィスキーの炭酸割)懐かしいです。「酎ハイ」が流行る前は「ハイボール」でした。

何故か新小岩で、銭湯帰りに入った小さな焼鳥屋、そこで始めて飲んだ「ハイボール」。外注先だった鉄工所で一緒に仕事をした後、そこの「おやじさん」と飲んだ「湯上がりの一杯」でした。


そんな昔を思い出させる、下町の工場(こうば)が好きです。


工場、住宅、商店、倉庫、新しいものも、古いものも、小さな空間にゴチャゴチャと混ざり合った無秩序な風景。


整然とした町並みよりも、雑然とした町並みに魅力を感じます。


ゴチャゴチャした下町には似合わない「小さなレストラン」。

洒落たメニュー写真の中に下町を発見。「番長カツカレー!」何と云うネーミングでしょうか! 銀座、青山、六本木、麻布、赤坂、信濃町、そんな処のレストランでは、絶対に!お目にかかれないネーミングです。

ボリューム感を表現したのでしょうか? それとも、経営者が若い頃番長として「ブイブイ」云わせていたのでしょうか? やはりここは下町、番長の本場?です。

三河島の駅が近くなりました。前を歩く「おばさん」が、やたら大きな声を出し、携帯でしゃべりまくっていました。



「韓国風中華料理」とあります。まぁ、日本の中華料理も有る意味「日本風中華料理」ですから、正しい表現と云えば、云えるのです。


でも、しかしです、こうも正々堂々「韓国風中華料理」と名乗られると、何かチョットばかり変な気がします。

でも、何となく、出てくる料理が想像できそうな気がします。


「韓国風中華料理」の看板を左に曲がると三河島駅。時間を見ると2時半です、いつもより1時間ほど早いのですが、帰路に付くことにしました。


谷中・日暮里シリーズは今回でお終いです。ありがとう御座いました。またのお越しを待ち申しております。


それでは、また明日。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする