昨日の続きです。
私に続いて、姉と母が貸し切り風呂に入りました。貸し切り風呂を「貸し切る」のは我々だけのようです。
母も姉も、風呂から上がって、肌スベスベの身体ポカポカで満足の様子。何たって「タダ貸し切り」なのです。
温泉につかった後は夕食です。部屋だしは年寄りには有り難いのです。夕食は、ふつうの「温泉宿メニュー」です。
ホントォ~に!特徴の無い、典型的温泉宿メニューです。料理を少しプラスして1万円で、これなのです。
プラス分なのが、たぶんこの「ダチョウ肉」の“しゃぶしゃぶ”だと思います。
それで、このダチョウが、兎に角「不味い!」のです。不味いと云うと「ダチョウ君」に申し訳ないので、「味がしない」と訂正します。
別の云い方で、好意的に表現すれば「癖がなく淡泊」と云えます。そもそも「しゃぶしゃぶ」とは、濃厚な材料を湯通して淡泊に味わう「老人料理」と私は解釈しております。
「淡泊」な材料を湯に通して、更に「淡泊」にして、
『えっ! いったいどうすんだ! 調理人はいったい何を考えているのか! 責任者を呼べ!』と、心の中で叫んだのであります。
母も姉も「ダチョウ」と聞いただけで、全て私のお膳に「ダチョウの肉」は移動されました。
兎に角です、食べないと「元がとれない」との思いで、私一人で、一心不乱に食べ尽くしたのです。
ダチョウの肉はどんな味?と二人に聞かれたのですが、「うーん。“味”と云われても答えようの無い味」と、答えました。
兎に角、「それなり」に満足して食べ終わり、「食後のデザートはたぶん無いよねぇ」と話していると、メロンが運ばれて来ました。
母は食後、部屋にあった「パズル」に夢中です。家にもこれと同じ様な「ザ・ティー」があります。以前に鬼怒川のホテルで購入したものです。
温泉に泊まって夕食後にパズルは何となくねェ・・・・・・。
たいしてやる事も無く就寝です。最近は宿ではあまり眠れなくなりました。
翌朝は予報が見事的中して「雨」、初めてです、いつもは予報がハズレるのです。
昨日は、ロビーでも、廊下でも、風呂でも、人影は見当たらなかったのですが、駐車場を見ると宿泊客は他にも居たようです。
朝食はそれなりでした。左上隅の鍋は「豆乳の湯豆腐」です。これは結構いけました。表面にできた「湯葉」がなかなかです。
それと、鍋の隣の「野菜サラダ」ですが、野菜の切り方、盛り付けが「素人」ぽっくて、お婆ちゃんが一生懸命に作ったような「微笑ましさ・暖かさ」があって良かったです。
この宿は、フロントのお兄さん、仲居さん、布団を敷きにきたおじさん、そして、料理、共通項は「素人ぽっさ、素朴さ」です。
お婆ちゃんサラダと、豆乳湯豆腐、無料貸し切り露天風呂、まぁ、及第点でしょう。
朝食後は、雨の為に予定を変更して、妙雲寺をちょっと覗いて直帰しました。
途中、おみやげ屋さんに寄り、おみやげだけは「しっかり買って」帰りました。母の楽しみなのです。
「日光塩原紅葉ライン」をドライブする予定でしたが、雨の為に中止し何処にも寄らず、昼過の帰宅になりました。
兎に角、紅葉を見て、温泉につかって、美味しい料理を食べる目的は、それなりに・・・・・・叶えられました。
やっぱり、宿選びは余裕をもって「ゆっくり、じっくり」がイイのです。
またいつか、塩原には行ってみたいと思います。その時は、元湯に宿をとるつもりです。
今回の宿泊先は、“常磐ホテル”でした。塩原シリーズは今日で終わります。
それでは、また明日。