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冨山和彦著“ビッグチャンス―追い風の今、日本企業がやるべきこと”を読んで

冨山和彦氏の最新書であり、副題の“追い風の今、日本企業がやるべきこと”が気になったので読んでみた。果たして、日本企業にとって今が追い風とはどういう認識から来ているのか知りたかったのだ。読んでみて、日本企業の問題点が理解できる内容だと分かった。時代の風を敏感に感じ、その風の本質を見極める力がいかに大切であるかを具体的に示してくれている。日本の会社経営の問題点と今後のあるべき姿を示していると思った。 また、冨田氏は これから40~50年の近い将来の世界経済の成長セクターを考えた場合の地理的状態や、政治的経済的インフラの整備状態を考えた場合の日本の優位性は大きいと説く。さらに、生産労働人口の減少で深刻かつ慢性的な人手不足に陥っていく日本においては、労働集約的なサービス産業での自動化ニーズが強く、ここでイノベーションを起こして問題を解決すれば、それは全世界に展開できる可能性がきわめて高いと言っている。 そういう背景の下で、革新後の「オープンイノベーション」と従来的「統合型・すり合わせ型アプローチ」をうまく共存させて、日本企業が本気で取り組めば、必ず世界の先端に立てると説いている。 . . . 本文を読む
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