goo

この1週間で感じたこと―日本の蔭りと退潮傾向

週末のニュースでは、軽自動車の大手メーカーであるスズキの検査不正によるリコールと、大和ハウス工業の住宅施工の不備が伝えられた。まだまだこのような巨大な不正が温存されていたとは、驚きだ。日産に引き続き、日本株式会社の監査役の業務怠慢が問われる事態ではないだろうか。 安全最優先が日本の産業界のモットーだったが、週初めの豊洲で死亡事故に見るようにおろそかになって来ている。日本の鉄道も社会インフラであるにも拘わらず止まることが多くなった。技術の高度化と社会の安全性要求に日本の鉄道運営技術の総体が追い付いていないのではないか。 また豪華客船や大型旅客機等の製造業に見られる様に、日本には、“儲かる高度な産業”がついに育たなかった。アジアの開発途上国と同質の産業社会のまま価格競争力に負けて行くということではあるまいか。しかもネット社会の技術革新の中にあって、5G化の競争でも日本産業界はその戦いでスタートラインに立てなかった。米、中、韓に完全に出遅れている。 かつて世界のGDPの16%を占めていた日本経済は、今や6%のシェアだという。劣化した工業技術水準では稼ぐ力は失われているのは当然だろう。にもかかわらずアベノミクスは上手く行っているかのような宣伝に、国民は踊らされているのではないか。現政権下での第三の矢などは期待できないのだ、もういい加減に気付くべきではないか。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )