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高台寺拝観―真夏の京都プチ観光

先週の初めは、審査報告書を事務局に収めるため京都に赴いた。そのついでの京都プチ観光として選んだのが、豊臣秀吉の糟糠の妻・ネネ(寧々)が晩年過ごして、墓所となった高台寺であった。 実は、ネネは秀頼を秀吉の実の子だとは思ってはおらず、そのまま秀頼が政権を引継ぐのは、正統性はなく不条理であると考えたと私は見ている。なぜならば秀吉は女好きで多くの側室を持ちながら、1人も子供を得なかったにも関わらず、なぜか淀君との間にだけ子が生まれたのだ。ほぼ秀頼は秀吉の実子ではないことは確実だったのだ。ネネは創業者の血筋では全くない者が、政権の主人として豊臣姓を名乗るのを許さず、山中静かにひたすら秀吉の菩提を弔い守りたいというネネの気持ちは自然な気がする。 大坂夏の陣で大坂城が炎上して、豊臣家終焉の夜、京都から大坂方面の空が赤く染まったという。ネネは高台の茶屋からそれを眺めて、複雑な気持ちで改めて秀吉のために祈ったものと思われる。ここにも歴史の裏で歴史を動かした、賢い女性が居たことが感じられた。 . . . 本文を読む
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