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西研・著“ヘーゲル・大人のなり方”を読んで

先週は西研・著の“ヘーゲル・大人のなり方”を読んだ。“哲学者ヘーゲル”に関しての本で西研教授単独執筆はこの本しかないようだ。だが、この本実は1995年の発行で新刊書は今や入手不能。それをブックオフで昨夏偶然見つけてツンドクしていたのをようやく、カント、ルソーと“お勉強”して来て読んで理解できる条件が整って、今回読だつもりだった。 この本を紹介しているネット記事には“マルクス主義につながる悪しき思想の根源とされていたヘーゲルは過去のものになる。共同体と人間の関係について徹底的に考えた思想としてヘーゲル哲学を捉えた新しい入門書。”とある。だが、ヘーゲルを“悪しき思想”との表現は、この本のどこにもない。それどころか、一時流行ったというポストモダニズムの忌避した、“真理・道徳・共同体”こそが哲学上の重要テーマであり、ヘーゲルはこれに挑んだ哲学者であったという解説であった。 だが、この本を読んでもシックリ理解できていない部分が未だ多々ある。さすがに難解な内容である。特にこの本では、“弁証法”に関しての解説の“省略”があるので、また別の人のヘーゲル概説書を読んで、理解を深めたいと思っている。 . . . 本文を読む
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