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“よみがえる川崎美術館”を鑑賞して

先週は神戸市立博物館で開催されている“よみがえる川崎美術館”を鑑賞したので報告したい。午前に審査の仕事があり、午後事務局に戻って報告書を提出する前に、博物館に立ち寄ったものだ。 川崎美術館とは、神戸の実業家・川崎正蔵が神戸市布引の自宅邸(現在のJR新神戸駅北西部付近)に明治23年(1890)9月6日開設した日本初の私立美術館のことだ。川崎正蔵は川崎造船所(現川崎重工業株式会社)や神戸新聞社、神戸川崎銀行などを創業した実業家。男爵、貴族院議員、従五位。 今回の展覧会開催の説明に次のようにある。“明治時代、西洋文化の流入が急速に進むなか、川崎正蔵は廃仏毀釈や海外流出から日本・東洋の美術品を守るために、それらの収集をはじめました。それらの優品を秘蔵せず、公開することを目的に美術館を開館したのです。美術館は川崎正蔵の歿後も活動を続けましたが、昭和初期の金融恐慌をきっかけにコレクションは散逸。美術館の建物も災害などにより失われてしまいましたが、川崎正蔵が愛した作品は、今なお国内外で大切に守り伝えられています。本展では、約100年ぶりに珠玉の作品が再び神戸に集います。今秋期間限定でよみがえる川崎美術館へと、ぜひ足をお運びください。” . . . 本文を読む
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