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白取春彦・著“完全版 仏教「超」入門”を読んで

今回は・・・書店で久々に“仏教”の本が目に入った。白取春彦・著“完全版 仏教「超」入門”である。手に取って読んでみるとこれまで愛読した“ひろさちや”氏とは表現の仕方の違う点が目に入って、それが何だか心地よいものがあったので、迷わず買ってしまったのだ。できるだけ穏やかに表現しているはずのところを、直截に言い切っている印象があったのだ。 仏教ではブッダ、すなわち仏は実在の人物・ゴータマ・シッダールタただ一人だが、“彼の徹底した実際性や、高齢になって最後は食中毒で死んだことなども考えれば、ブッダはわたしたちと同じ人間であったと分かる。”と言って、“仏と神を混同”してはいけないと著者は言う。 また著者は禅僧の抜隊得勝の言葉を引用して、“自分自身の心がすでに仏である。そのことが分かれば、それが成仏である。しかし、いつまでも自分に迷っているのでは仏ではない”と言っている。また、著者は言う。“「真理を身につけること」とは、悟りの体感のことである。悟りとは、知的な理解ばかりではなく、体感することもできる。”“とにかく、悟りは観念でも神秘体験でもなく、悟りの体感はごく身近にある。自分の心が散漫な状態でない限り、いつどこで体感してもおかしくない。” . . . 本文を読む
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