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会社のリソース(資源)

外資系会社との合弁子会社と 新規プロジェクトを 立ち上げる打合せをした時、その子会社の社長は 周囲の部下に “リソースは 大丈夫か” と しきりに 問いただしていました。
ウム “「リソース」か そう言えば 会社の人的資源(ヒューマン・リソース) つまり 「マン・パワー」の ことか” と 私は納得していました。
この外資系会社出身の 社長 さすがに 英語が出来るのだなぁ という印象でした。

さて、この親会社のISO9001認証審査で立ち会った時のことでした。
何故だか、審査の時期になると この会社の経営陣には 必ず出張が 入ってしまって、油断していた営業本部長だけが 取り残され、ISO審査員の経営者面談に 引きずり出されてしまいました。
これまでISOなんて まるで他人事だった 営業本部長、おどおどと 品証担当者と 私の 顔を見比べていましたが、なんとか 世間話に取り紛れたような審査員の質問を やり過ごしていました。二言目には“顧客第一”で取り繕う作戦でした。
一瞬 審査員は “ところで 御社の 資源配分について、どのように お考えでしょうか?” と聞いてきました。
しめた この営業本部長 も外資系出身で、それこそ 世界中を 飛び歩いていた経歴の人。英語は 全く苦にならない。ならば “会社の資源=リソース=主に人的資源 等” と 思い当たるに違いない、と思ったのです。
ところが、
“原材料は 品質に大きく影響するので大切に考えておるのですが、海外での 値上がりが進展しておりまして・・・・・”
と トクトクと 喋りだしたのには 大いに落胆。ガッカリ!!
後から 考えれば この本部長 会社で 仕事の話をしているところを 見たことが ないような お人。まぁ “社内資源の戦略的配分”など 思うべくも無い。この “経営者” にとっては このような回答が 精一杯の限界であったか、とも思い至ったのでした。それこそ 世界中を遊び歩いていたダケの人だった?
ISO審査員も 当初は 相槌を打ってくれては いましたが、経営者面談の後半では 視線は 下に落ちたままでした。



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