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2016年、夏のご挨拶

暑い、暑い、最も苦手な夏だ。じーっとしているだけで、手や顔面にじわりと汗がにじみ出る。
もう頭には何も浮かばない。これはお休みだ!夏休み!
このブログに投稿しようにも、ネタは無いし、そういう台詞しか浮かばない。
という訳で、申し訳ないが夏休みを頂戴したい、というご挨拶をさせて頂くことにした。

とは言うものの単なる勝手な宣言だけでは、このブログの記事としては成立しない。で、若干の筆者の状況、心境をお伝えして、ご挨拶とさせて頂きたい。
さて、世間はというか、テレビのバラエティ番組では一時都知事のセイカツ費問題で騒ぎ、ついに御当人の知事は辞任。間もなく参院選となって何故か自民が圧勝しそれが終わると、今度は都知事選で盛り上がっている。
東京の問題で、何故にそこまで我々も巻き込まれなければならないのか。そこにはマスコミを含めた“東京”の傲慢がある、と思うがいかがだろうか。
私は関西在住なので、せめてもっと関西の問題は何か議論される必要がある、と思っている。少なくとも関西の3大都市の問題について、どう考えるのか。しかし、それぞれの問題が何処に在るのかすら知らない向きが、多いのではないだろうか。自ら住む基礎自治体の財政はどうなのか知らない。それが健全な社会だとは思えないが、どうだろうか。
私の住む神戸市のプライマリー・バランスは最近健全化したというのを聞いて、災害復旧ヨクヤッタとホッとしたものだった。“環境”はもとより“医療”や“ファッション”を重視していることも知っている。しかし、関西の中心となるべき大阪はどうなのだろうか。大阪については明確な都市戦略すら聞いたことは無い。京都は“観光”と“環境”を重視していることは知っている。しかしその結果、財政はどうなっているのかまでは知らない。そうしたことが、首長選挙で問題にならないのはどういうことだろうか。“東京”ほど知らされていないのは、問題ではないか。

海外ではBrexitで混乱が見られたが、今や市場も落ち着きを取り戻して来つつある。イギリスの不動産バブルが弾けたかと見られたが、今のところどうやら言われていたような混乱はない。急激な変化さえなければ、大きな問題とはならない。
しかし、ムスリムというか、アラブ系の人々によるテロ事件はヨーロッパで頻発している。この問題は欧米人がアラブ世界を歴史的に長い時間をかけて、いたぶり搾取した結果である。欧米社会はそういう自覚を持って解決しなければならない人類史的問題だ。
しかし、バングラディシュではそのムスリムを名乗る者によって日本人が標的となった。日本人の犠牲者はバングラディシュの社会インフラの建設に従事していた人々だった。彼等の社会の発展に寄与、貢献しようとした人々が犠牲になったのは大きな矛盾だ。しかしそれは、日本政府があたかも自分たちが欧米人であるかのように振る舞い、意図的にムスリムに敵対する意志を示した結果なのだ。日本はアラブ社会に対し、欧米人のような酷いことをしたことは、歴史的にはない。にもかかわらず、バカな日本政府はこうしたもめごとに意図的に一方の肩を持ってしまったのだ。バングラディシュでの事件は そんな愚かな日本政府のパフォーマンスの結果でしかない。それにもかかわらず、何故か一向にそうした議論が巻き起こらない。この国では変なことに対する気付きがない。自分の身近な問題しか関心がないのだ。これは政治的に衆愚だからなのだ。

しかし、衆愚はどうやらこの国だけの問題でも無さそうだ。英国のBrexitもそうだったようだが、米国でも良識が気息奄々で、変な人物が大統領候補の一人に擬せられている。世界は反知性主義に覆われている印象だ。
これは、人類社会が危険な状況に陥りつつある傾向にあることを示しているのだ。なぜこうなったのか。永年の課題には必ず何らかの反対論を主張する者がいて、一向に解決しない、そういうストレスが人々を一気の解決に向かいたい気分に追いやっているのではないか。しかし、そこには民主主義を破壊する独裁への道ではないだろうか。社会心理学者の重要なテーマではないだろうか。

ついでだが、日本では議員定数を減らせ、という議論が結構支持されているし、もっともな合理的意見として主張する識者も多い。一票の重さ、格差是正で必要なことだとも言われる。しかし、この議論には非常に危険な芽が内在していることに注目するべきだ。この危険性は、議員定数削減を極端にしてみれば、良く分かる。つまり、議員定数の究極の削減は1名にすること、それは独裁だ。民主主義は多様性の中で、互いを尊重することから実現するが、議員定数削減はそれに逆行する考え方で危険なのだ。
具体的には、この度の参院選で定数是正のため合区が行われたが、これは具体的には鳥取、島根と徳島、高知の2合区だった。それぞれの県で地元の候補者がいない県では、いくら投票しても自分たちの意向は反映されることはないのではないかと考え、投票しなかった人もいるのではないだろうか。それで民主的政治環境が保証できるのであろうか。
本来、代議員制というのは直接民主主義では政治的に混乱が増すだけなので、仮に取られた処置でしかない。だから、出来るだけ民主的であろうとするならば、可能な限り議員数を増やすのが本来ではないだろうか。
こうした議論がないまま、もっともらしく議員定数削減を言うのは危険なのではないか。米国と比較して国会議員の数が多すぎるという議論がある。しかし、ヨーロッパの各国と比較しては多い訳ではない、という議論もある。皆が納得できる状態でないまま、十分で慎重な議論のないまま、いたずらに議員定数削減を指向するのはいかがなものか、と思うがどうだろうか。

話すネタが無いといいながら、ここまで来てしまったが、この辺りで私自身の近況を報告しようと思う。
環境審査の仕事が、これまで夏は無かったのが、最近“お呼び”が多すぎて少々閉口している。閉口すると言うのなら、断れば良いではないかと思われるかも知れないが、断れば仕事が無くなるのではないかという恐怖心があるから、仕方がない。そいうこともあって、ブログ投稿に若干休養が欲しくなったというのもある。

だが、それでもなお断らざるを得ないことがあった。それは9月に生涯初めて講演をする予定が計画されているのだが、まさにその日に審査依頼が来たので、それを断ったのだ。
これまで、学会等での発表講演はやったことがあって、それはごく短い持ち時間10分前後での発表だったが、今回は予定の詳細は未だ決まってはいないのだが、ほぼ1時間半、大学の講義1コマ程度の時間になるハズなのだ。しかし、それに耐える自信がない訳ではない。というのは、先日リスク研究会内でリハーサルをやったからだ。ただ、リハーサルではどういう背景の人が相手かは分かっているので、話易かったのは事実だ。講演では一般の人達を相手にするので、話し方が分からない不安があるだけだ。
つまらないことを延々と言って申し訳ない。肝心の講演の内容はバランス・スコア・カードBSCについてだ。今更の感があると思われるかも知れないが、昨年改訂されたISO9001では“リスクと機会”が追加されたが、その対応ツールとしてBSCが使えることを説明する内容だ。事例がないと理解できないと仰せの方にも分かるように、分かり易い例も入れた。
実はこれは、ISO審査員教育機関のOBによる研究会で、昨年発表したものをベースにしている。その会のコーディネータには、工夫があって良いとの評だった。それを別のリスク研究会で、“出前講座”の持ちネタとして登録したのが、このような展開へと発展したのだった。要するに“出前講座”を企画しても応募者が少ないので、会の幹部連がこのネタを大々的に取り上げたがったのだ。

別途、それでそのリハーサルの解説に興味を持った人から、ウチの会社でBSCをやってみたいので相談に乗って欲しいとの申し出があったらしい。来週は、その打合せに出かけることになっている。
という訳で、この秋は忙しくなるかも知れないと多少期待している。あまり無暗に忙しいのも歓迎するものではないが・・・。

ところで、株式市場はどうかだが、Brexit以降方向感が定まらないまま夏休の印象だ。8月一杯は閑散相場ではないかと思っている。“閑散に売りなし”なので、その間お勉強が適切ではないだろうか。お勉強ができれば、分かったことをこの場で公表したいと思っている。
ケインジアンとして有名な伊藤光晴氏は、何としても長生きして没落した日本経済を評論したいと仰っているらしいが、私も基本はアベノミクスが方向転換しない限り、日本経済はダメになる方向だと考えている。ただし、どのように没落するのかが問題なので、その辺をお勉強したいと思っている。

暑いのにダラダラとここまで来てしまった。とにかく暑いのでこのブログいつ復帰するか、復帰に時間がかかってあまりご期待に沿えないかもしれないが、よろしくお願いしたい。
休みには海水浴が望みだが、家族にはそんな雰囲気は無く、予定も無い。このブログもヘッダー・デザインが正月のままなので、どこかでリプレースしようと思うのだが、やりきれていない。そういった問題も休みの間に解消したいとは思うが、確約はできない。
あぁ、そういえばwindows10への転換もこの月末が期限だが、この暑さの中、どうしたものか。親身の適切な相談相手がいないのが問題なのだ。

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