The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
変革を拒むもの
時代が大きく変わろうとしている現代社会において、どのような組織にあっても“変革”は重要な キィ・ワードになってきます。
この“変革”には 必ず “抵抗” が生じるものですが、神戸大学大学院教授の金井壽宏氏は著書で “変革を語るさまざまなひとがさまざまな言葉で抵抗を解説している。”として ジェームス・オトゥールの“変革を拒む33の憶見”を引用しています。この“33の憶見”を“読むと、誰でも思わずにやりとするか、膝を打たれるのではないかと思う。”ともコメントしています。
ちょっと 面白いので ご紹介します。(下図)これらの 現象を記述する言葉は どのような基準で集められたのか 不明ですが、現場感覚の豊富なフィールドワークが生んだ示唆に富んだ結果のような気がします。
さて、我らが“ヘッポコ・カンパニーズ”で紹介した どのような事例が 何に 相当するのか 考えてみるのも 面白いですね。
さしずめ、“うなずきオッサンズ”は“20. スノー・ブラインドネス”でしょうか。これには “集団浅慮” つまり“「長いものには巻かれろ」的思考”とあります。どうして、Snow-Blindness(雪盲→雪目)が 「長いものには巻かれろ」なのか よく分かりませんが。イメージ的には 輝くもの(強烈に強いもの)を見てしまって 他が見えなくなる状態が 結局は「長いものには巻かれろ」状態になるということでしょうか。
この “集団浅慮”という 面白い言葉については 私は かつて、この金井教授の別の本“経営組織”で 初めて知りました。
集団浅慮とは 短く言えば “集団の意思決定において,メンバー個人が持つ批判的な思考能力が,集団の話し合いの過程の中で失われる結果,過度に危険(リスキー)な決定を集団が下してしまう現象を指す。” と言うことです。
そこで もう一度 この本の “集団浅慮”について 触れた部分(P88~93)を読み直してみました。
例えば“認知的複雑性”の低い集団において 思考が他者依存になった結果、誰も真剣に考えていなかったというようなことは 実に起こりそうな事象です。また、凝集性の高い集団や 強烈なカリスマ・リーダーが居る場合には、陰に陽に 心理的圧力が加わり マイナス情報、聞きたくない情報に対して耳を閉ざすような傾向となり、誤った意見の一致を見、しかも“皆の総意”という幻想に陥ってしまうというような状態を指すようです。
まぁ こうして得られた結論では 悲惨な結末が 待っていることになるのでしょうね。
この本“経営組織”は 私が経営学に 始めて一歩を踏み込む時に 読んだのですが 非常にバランスよく書かれているという印象を持ちました。私にとって 経営学そのものの扉を開くのに 好適入門書だったと思っています。
この“変革”には 必ず “抵抗” が生じるものですが、神戸大学大学院教授の金井壽宏氏は著書で “変革を語るさまざまなひとがさまざまな言葉で抵抗を解説している。”として ジェームス・オトゥールの“変革を拒む33の憶見”を引用しています。この“33の憶見”を“読むと、誰でも思わずにやりとするか、膝を打たれるのではないかと思う。”ともコメントしています。
ちょっと 面白いので ご紹介します。(下図)これらの 現象を記述する言葉は どのような基準で集められたのか 不明ですが、現場感覚の豊富なフィールドワークが生んだ示唆に富んだ結果のような気がします。
さて、我らが“ヘッポコ・カンパニーズ”で紹介した どのような事例が 何に 相当するのか 考えてみるのも 面白いですね。
さしずめ、“うなずきオッサンズ”は“20. スノー・ブラインドネス”でしょうか。これには “集団浅慮” つまり“「長いものには巻かれろ」的思考”とあります。どうして、Snow-Blindness(雪盲→雪目)が 「長いものには巻かれろ」なのか よく分かりませんが。イメージ的には 輝くもの(強烈に強いもの)を見てしまって 他が見えなくなる状態が 結局は「長いものには巻かれろ」状態になるということでしょうか。
この “集団浅慮”という 面白い言葉については 私は かつて、この金井教授の別の本“経営組織”で 初めて知りました。
集団浅慮とは 短く言えば “集団の意思決定において,メンバー個人が持つ批判的な思考能力が,集団の話し合いの過程の中で失われる結果,過度に危険(リスキー)な決定を集団が下してしまう現象を指す。” と言うことです。
そこで もう一度 この本の “集団浅慮”について 触れた部分(P88~93)を読み直してみました。
例えば“認知的複雑性”の低い集団において 思考が他者依存になった結果、誰も真剣に考えていなかったというようなことは 実に起こりそうな事象です。また、凝集性の高い集団や 強烈なカリスマ・リーダーが居る場合には、陰に陽に 心理的圧力が加わり マイナス情報、聞きたくない情報に対して耳を閉ざすような傾向となり、誤った意見の一致を見、しかも“皆の総意”という幻想に陥ってしまうというような状態を指すようです。
まぁ こうして得られた結論では 悲惨な結末が 待っていることになるのでしょうね。
この本“経営組織”は 私が経営学に 始めて一歩を踏み込む時に 読んだのですが 非常にバランスよく書かれているという印象を持ちました。私にとって 経営学そのものの扉を開くのに 好適入門書だったと思っています。
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